2014年11月20日木曜日

ほしい音の為になんでもする人たち。

最近読んだ本に、なんとも言えない統一感が。

ちょっと写真が雑だったかも。 Kです。コンニチハ。



左の白いのは「小澤征爾さんと、音楽について話をする」。作家・村上春樹氏と小澤さんの対談。
真ん中「おわらない音楽」はその小澤さんが日経新聞の『私の履歴書』に連載されてたのをまとめたもの。
右「棒を振る人生」は、佐渡裕さんが結構最近出された本。10月末に出されたやつです。





指揮者の人数としては2人ですね。(小澤さん、佐渡さん)
やはりどちらも海外のオケの指揮をやっている、言わずと知れた名指揮者ですね。
佐渡さんなんかは、いま「題名のない音楽会」の司会をやっていたりなんかしてますし、吹奏楽少年少女にはシエナとかで有名なのかな。
(私はシエナで佐渡さんが振っていたので、知った。)


この2冊を読んで思うのはー特に小澤さんの方で思うのはー、いかに私が勉強をしてないか、っていう事。
このクソ便利なツールがいっぱいあるのに、甘えてるんだなあってそういう事もあるけれど、純粋に知らなさすぎるということ。


そして、費やせる時間がまだ全然作れるだろ、自分。と思う。


そりゃーこういう本にする時点で、「僕はチャランポランで全然勉強してなくって、それでも指揮者になっちゃった☆テヘペロ」なんて書く指揮者の本なんてきっとどこにもないでしょうけど・・・
あったらあったで読んでみたいけど、それの方がむしろ「すげー勉強してるけどそういうの書きたくないっていうやせ我慢じゃないかな」と勘ぐりたくなります。だって指揮者っていう職業柄、ホンット―に勉強しないと多分あれ、無理でしょ。


「とはいえ、サックスなんてオケにないじゃん☆たまにお呼ばれして行くんだからそんなにオケの事知らなくていいのでは?」

そんなわけなかろうに!!!!!!!!!!


ってことで、実は先日マーラーのスコア買いました。
(ていうかなんでGoogle先生は「まーらー」と打って「麻辣」って変換するかな。国全然違いますけど。)
まずは1番。

なんでって、全然知らなかったから。
Mahler(次は英語ですかw)とワーグナーと、あたりは「いつかそのうち」とか言って、そうこうしてる間にとうとうそのへん知らないまま音楽史の授業も終わっちゃったし、このへんで「聞こう!!」て思わないともう一生(大げさだな)聞かないし勉強どころの騒ぎじゃないだろうなあと思って。

じゃあ別に聞けばいいだけでは?って思うんだけど、いやいや〜せっかくならスコア見てって方がちゃんと本腰入れて聞くかな、って。(なんだそれは。)

本当はCDまで買いたいんですけど、貧乏学生ですけぇ・・・ お金が・・・


って言ってたら、我が学校の図書館は勿論、NAXOSという超便利サイトがあるではないか。
(大学がIDをくれてタダで有料サービスを受けられます。多分学費の中に入ってるんだろうな。)
ということで、これを機にいろんなシンフォニーも聴いてみなければ、と今更ながら勉強をそろりそろりと始めることにしました。


サックスって近現代が多いんで(※サックスは開発されてからまだあまり日が経っていない、比較的新しい楽器なのです)、しかもロマン派とかの曲が他の楽器に比べて全然ないものですから、あまりクラシック音楽の流れを汲まないまま乗っかろうとするんですね。

でも当然そうすると孤立するのも当たり前というか・・・


オケとか、このお二人の本の中で度々出てくる「音楽祭」や「セミナー」なんかにもすごく興味があって参加したいんですけれども、残念ながら前述のとおりオーケストラに ないので、こういったものにはなかなか縁がありません・・・
吹奏楽とかのセミナーであれば、勿論定席はあります。

あれ、羨ましいですね・・・
楽しそう・・・

(だいぶ嫉妬。ジェラジェラシー)



言うことコロコロ変わるんで(エッ)、一つ前に考えてたことを蔵出しすると、
私はこういう正統派音楽というか、クラシック音楽のトップオブトップみたいなのには縁がないというか、無理だろうな、って。
向かないだろうな、ていうのがあって。

だって小さい時とかクラシック嫌いだったしーw

(佐渡さんは小さい時からクラシックが好きだったりスコアを読んでいたんだそうな。・・・私?楽譜読めなかった(読まなかった)しwww)

それにどっちか言うとポップスとか、なんていうか「ミュージックシーン」的なそっち、っていうんですか。
音楽界、っていうか。・・・横文字にすればいいって問題でもないんだけどwww


でもこれを読んでみて、もしかしたらこの人達以上に時間をかけられたなら、情熱をそこに集中させることが出来たなら、もしかしたら「トップオブトップだ」と思っていた世界は実はそんなに遠くないのかもしれない、なんて思ったりして。

いや、遠いんだよ?w
ていうかその時間も熱量も費やせないから今の私になっているのではないかwww


ただ何が言いたいって、自分が望んで飛び込められたら、今と違う景色、一段違うところで何かを見れるのかもしれない。そしたら、違う視点で世界が見られる気がする。

勘違いかもしれないけれど、それはやってみないとわからないわけで。


・・・でもコンクールで1位!!とか、なんかそういうのはまったく想像出来ないんだよなーw
大体そういうのの延長に、こういったすごい人たちの「トップオブトップ」ワールドがあるんだったら見えなさそうなんですけど、なんでしょうねえ、根拠もなく、別にそういうわけでもないんじゃないかなあって。
学歴とかコンクール歴とかが勿論モノを言う部分が結構多いのかなと思うので、そんなこと言ったら「なぁーにをキミは言っとんりゃぁすかー!」て言われるかもしれないし、自分でもそう思う部分は有るんですけどw

「仕事」にはならないかもしれないけれどね、その場合。
ただ、目の前の事を、もしそれが仕事じゃなかったとしても一所懸命やったなら、違うもの見えるんじゃないかな―て。


先日レッスンで、別にそれまでさぼってたわけでもないのに「あれ?先週何練習してた??」「やばくねやばくねー」と思って直前に詰め込んだりして。
違うんだよ。笑 それやってるうちはちょっと違うんだよ。

とはいえ、この本を読んでると、小澤さんとかも「○○の本番直前にやばいやばいと思ってイチから勉強はじめてコンクールでうんぬん、、、」なんてくだりもあったりして。

でも多分ここで何が違うって、詰め込み方が違う。当たり前だけど。



読んで思ったこと。

最近の私の考え方がちょっと変わったかな。
思うのは、今の自分からは到底想像出来ないような、違う自分に会ってみたいな、と。
多分ちゃんと勉強して、追い求めたいもの追い求めてからでも、その時の蓄えで賄う為の術を行使出来るんじゃないかな。

ちょっと難しい言葉が並びましたけど、要は「ちゃんと勉強したまえよ、自分」ってことです。


難しいかもしれないね。
やっぱり自分は環境に左右されるところがどうしても大きく・・・

ならば、環境を自分で選べるだけの何かを手に入れないといけないのかもしれません。
自由になりたいんだな。(中2病とかではなくw)



ところで、佐渡さんは大学ではフルートを専攻し、その後指揮者になっていますので大学とかで指揮法を(指揮科として)勉強したわけじゃないみたいなんですね。
何故フルートだったのか・・・? 他の著書にあるかしらねー。


さ、練習がんばりま。

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