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2017年2月4日土曜日

2017年1月の話

常々、ずっと思っていたことがあります。

「人は基本的に、受動態である」。

突然笑いだしたりとか、怒ったりしないでしょ。何かきっかけがあって笑うし、怒ったりするでしょ。
むしろ自分が何か突き動かされたりせずに、突然何かを選択してみたり、突然怒ったり笑ったりした記憶て、ないんですよねえ。

なんでこんなことをいきなり書くのか。

それは、やはり何かに突き動かされたからです。


 **


しばらくご無沙汰でした。またか!wてなもんですね。

11月末ぐらいにはちょっとまた毎日ブログを更新します、なんて事を書いて、またドロンしてましたね。笑
皆様、お元気でしたか?? Kです。

いやあ、いろいろあったの!ネット使えなくなったりとか!
日本離れたばかりの留学生じゃあるまい。って思ったけどホントそれだったんですから。笑
(ま、日本にいて携帯は使えたわけだから、それよりはマシか。笑
でもブログは基本的に長文になるような案件はPCを使ってしかやりません...)


んで。
1月の本番の話とかしてなかったんで、報告をつらつらっとしてみよう、と。
久しぶりに書くので、なんだか自分が書いてるのに他の誰かが書いてるみたいな、なんだこの借りてきた猫かぶってる感溢れる文章!って思いながら書いてます。
そもそも私の文体ってなんだっけ。そんなクドカンみたいな確固たるスタイルあったっけ?
(クドカンだって"確固たるスタイル"があるかどうかはう〜んどうでしょね)


まずは年始。
今年の一番最初の本番は、賀詞交歓会で演奏という、なんとも正月気分をコレ以上に味わう本番ってないんじゃないか?ってな本番でした。


私がソプラノで、もう一人女の子(後輩Aちゃん)がアルトで両端女性だねってことで、じゃあ2人で緑のドレス着て門松にするか〜って言って、そうなりました。笑

お世話になりました皆様、遅くなってしまいましたがありがとうございました!


そして関西でご活躍のサクソフォンの村田礼奈ちゃん、ピアノの佐藤亜衣ちゃんとのトリオコンサートが去る1月21日にありまして!

礼奈ちゃんは元々東京音大ご出身だったりして関わりはちょこちょこっとあったものの、演奏するのは初めまして。亜衣ちゃんは生まれも育ちも(?)関西なので、今回のこれがホントの初めましてでした。

曲目としてはアメージング・グレースや愛の挨拶などの聞き馴染みのある小品たちと、プーランクのトリオ(のだめでポール、黒木くん、のだめがやってたあれ)やら加藤さんのオリエンタル(こちらはサクソフォンの為のオリジナル作品)というやる側もなかなか(体力的に)大変じゃ〜なものを入れたりして、なかなかやりがいのあるコンサートでした。
そして聞いてくださった方からもとっても嬉しい言葉を頂けたりして、今後も益々頑張らなきゃなあなんて思った次第です。


終演後に3人で!
今回私はソプラノとアルトを曲によって持ち替え、礼奈ちゃんはそれに更にテナーも加わり3本を巧みに使い分けて演奏されてました。頭が下がる...
スタッフの皆様やお客様、そして二人ともありがとうございました!

すーごい楽しかった...! またやりましょう(ということになってるのでまたやりましょね!!)!


で、まあこの時にとある方に
「サックス界のブログ女王だよ!w」なんてふうに言ってもらえまして、最近の更新頻度はさておき中学生の頃からやってますのでまあそうなるよななんて思ったり。笑

といいつつ、最近更新してなかったので、さすがにそろそろな〜どうしよっかな〜〜と思いつつも、とりあえず仕事してますという生存報告だけはしておこうと思って、そしてネットも繋がる環境にあるので(爆)、つらつらと書いてみました。


そう、結局、ブログ女王だよ!なーんて言われて、でも書いてないんじゃあ説得力ないし、そろそろまたいろいろ何かを生産していかないとアカンなーと思い始めてるんですね。
というのに突き動かされるようにして、とりあえずひとつ書いてみました。



以上、今日の朝日新聞のインタビューで俳優の高橋一生さんが
「まず物事が合って、それに突き動かされていくもの」
と言ってて、すっごい同感だなーと思い、実はそれもBlogを書く原動力としていたKでした。

2016年11月28日月曜日

1年越しで。〜サクオケ定期終了(2015年の話)

そろそろ12月が目前に迫り、今年の流行語大賞や今年の漢字が続々と決定していくと思うとなんていうか吃驚を本当に隠しきれません。

今年のテンポはもはやPresto(速い(ざっくり))。
メトロノームKです。ってそれ規則正しいな。


ここ7-8年ぐらいは毎年同じくらいの早さで終わっていたのに...(そう、まさにメトロノーム☆)
ま、それだけ楽しかったってことにしましょ。だって楽しい時間ってあっという間に過ぎるじゃないですか。そういうことですかねえ。


さてさて。11月末ということで。
去年は大学でサークル活動としてやっていたサクソフォンオーケストラの定期演奏会を終え、演奏会実習を控えていた頃だったので、非常にバタバタしていました。
それで後日公開しようと思って書いていたものの公開時期を若干逃し、気がついたら1年が経過、そして昨日後輩たちが無事公演を終えたようです。

通常、下書きに入れていてその期間があまりにも長いと削除してしまうのですが、1年せっかく取っておいたので(汗)、去年の自分はこうだったな、というのを振り返りたいという半ば自己満足的なところと、お疲れ様みんな!で、現役の時の私はこんなこと考えてたよ、っていうこっ恥ずかしさを含みつつ労う意味で(絶対ウソ)、公開したいと思います。



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以前よりSNSでお知らせしてましたサクオケの定期が終わりました。

4年ってことでこれが最後のサックスオーケストラ。
そう思って今回取り組んできてみて、それなりに出来ることはやったつもり。勿論、もっと出来たことあっただろうけれど、それは門下でまた活かすとして。
いろいろ鑑みるとやっぱ何やかんやベストを尽くせたと思います。

自分自身団体で戯れるのあんまり好きじゃないんですけど、なんだかんだチームで仕事をする、チームで戦うのって嫌いじゃないんですよね。ーていうのを、再確認した気がします。いい機会でした。



一部の人には言ったことで重複しちゃうけど、自分のブログだから多少青臭くとも好きなだけ書くことにします。
大丈夫、facebookで(私の友人周辺で)バズらなければ後輩だって見ないでしょ。笑

といいつつ、どちらかというと先輩から後輩へ、的な超内輪な感じになります。ご了承くださいまし!



今年、最初に決めたプログラムから一回まるっと変更したんですね。
1曲を残してそれ以外総取っ替え状態だったので、後輩からしたら「なんだこの決断力ゼロな上級生は」とか思われたかな―wとか思ってましたけど、結果的にはロシアからフランスへ、というコンセプトが見えるプログラムになったし、個人的には前のプログラムで「えー」とか言ってたので、嬉しかったんです。
振り回したことには申し訳なく思ってるんですけど、曲目が変わったことそのものには罪悪感感じてなくてすいませんw


でも別に2ヶ月あるなら大丈夫だろって思ったんですが、直前までヒヤヒヤでしたw まあまあ大変でしたね。
しかしだ、敢えて言うよ。

お前ら、音大生だろう。
出来るんだからもちょっとがんばれや。


それは、何もべつに譜面に並んでいる音を正確に並べられるという意味で、っていうのもそうだけど、自分は全体を見てどういう事をしているのか、とか誰と一緒か、とか、(オケものだったら)オケの何の楽器なのか、とか・・・。
むしろ、そうやってちゃんと取り組むことに、"愉しさ"ってあるんですよ。


先日、このネットの記事を読んで思ったんです。
たのしさ、っていろいろあるじゃないですか。
お金出して楽しいこと、いっぱい出来るじゃないですか。ドコドコへ遊びに行く、誰々とご飯食べに行く、ディズニーランドに行く、etc...


多分、サクオケは楽しくない。


辛いこととか、苦しいこと、結構あると思う。


私の周りは結構追い込まれている子とかもいて(私は正確には「追い込んじゃう子」だと思ってる)、それを見ていてあまり何も出来ずちょっと歯がゆかった。

特に1年生なんかは右も左もわかるかどうかって感じなのに椅子とか譜面台を練習の度に用意したりとか、大変だったと思う。
そう思って、ちょっとだけ仕事手伝ったりもしてたんです。
とはいえ、それは裏を返せば人の仕事奪ってるわけだし、自分の仕事(今回は吹くこと、勉強すること)に集中出来るようにってことでそういうシステムにもなってるのだからと思ったんですけど。

仕事って与えられているうちは楽しくないよ。
何でこの仕事やるのかっていう理由が自分で見つけられたら、やり甲斐も楽しさも生まれるよ。

まあ押し付けたくなかったんで、黙って手伝ってましたけどw
それに、そーやって私がやってたら「いや、やりますからッッ!!!(必死)」て来てくれる子がいたりして、その子としゃべったりも出来るじゃん。という、完全なる後付戦法です。
しゃべりかけてくれた子、率先して準備をしてくれた子、みんなありがとう。


2年生はもうちょっと吹きたかったかもしれない。
あまり出番を与えられなかった人、これは完全にゴメンナサイ、しか言えないな。乗り番は先輩たちが決めちゃうので。
ただ、ひとつだけ。
サクオケだけが世界じゃないし溜まらないでほしいけれど、ただ、その与えられた役をきちんと全うすること、ちゃんと勉強・練習している姿勢は、こういう学校という長期的に関係性を持つ環境だからこそ見ている人は見ています。
だから、些細な事も疎かにしなければ、その後に繋がると思います。そこから仕事が来るかもしれない。頼られるかもしれない。そこから世界が広がることもある。

チャンスって「チャンスでーす☆」ってわかりやすい顔して来るもんじゃないので(勿論そういうのもあるだろうけど)、その時が来るまでに何をするか。
そういうところを大事にして欲しいですね。
とはいえ、それこそちゃんと仕事を先輩から習いながらやってくれてたのを見てたので、そっちで忙しかったかもね。おかげで私はいろんな運営に関してはノータッチでした。ありがとう。


3年生が一番気遣いとか実は大変だったかもねー!w
それこそ全体の運営を統括してくれるのはこの学年だったので、本当にお世話になったのがこの学年です。
彼らは彼らなりに3年間ウチの学年を見てるわけで、そうすると「あーすればいいのに」「こうすればいいのに」ってあったと思います。
私なんかは言ってくれよ!なーんて思いますけど、言えないよね―w
他にもやりたいこととかきっとあっただろうに、結構時間拘束されますから、何かを犠牲にした部分も多かったでしょう。
ーという意味では、実はこの学年が一番ジレンマが溜まるのかもしれない。

ただ、嬉しいことがあって。
いつも文化祭前にプレイベントと称すライブを土日とかにやってたりするんですけど、今年のそれとか文化祭で3年生が結構活躍してたんですね。(いや、みんなかな?)
たまたまいくつか3年生たちがやっているステージを見て、なんか頼もしかった。ついでに楽しそうでした。

だから、多分来年みんななら大丈夫だろうなあと思ってます。

本当に大丈夫かだいじょばないかはこの後のみんなにかかってるんですけど...笑

今年やきもきしたことは来年ぶつけて下さい。
そして来年頑張るのはYouたちです。
強烈なリーダーシップを発揮するんでもいい、真ん中に立って下級生達を促す系でも良い。ちなみに私は今年、できるだけ楽しいものになるといいなと思った結果、後輩を甘やかす系で終始しました。勧めない!!!!w
勉強して、いっぱい悩んで、叱咤してされて。そんなこと出来るの今のうちだけだから!!
最後の1年悔いのないように向き合って下さい。なーんてな!(おい)
本当にお世話になった、ありがとう!



そして同級生。4年生ね!
・・・振れ幅がすごいからなあ・・・笑

自分で追い込んじゃう子はすごい追い込んじゃうし、
直前までスイッチ入れない奴は極端に入れないし、
実習とかもあったから、忙しいのにいろいろ重い?パート振られて大変な子もいたし、
不安だ〜とか言いながらも自分のやることをちゃんとやっている子もいたし。


・・・先生方、大変だったんじゃないかなあ、なんてイマサラナガラに思います。
どうやったらこの子たちに火がつくんだろう、いや、つかぬなら、つくまでまとう、ホトトギス状態だったんじゃないかなあなんて思います。
・・・すいません。笑(わらい、じゃねーよ!)

付かぬなら、殺してしまえ、ホトトギスじゃなくてよかったねw



それでも、やっぱり卒業したらこんな機会もないし。
サクオケがなければ、あれだけ昭和には素晴らしい先生たちが多く在籍されているのに関わることなく卒業してしまうところでした。
それはヒッジョーに勿体無い!

それに日本くらいですよ、こんなサックス吹きが100人ぐらいとか集まって、しかも継続的に活動をしてコンサートをするの、って。
フェスティバルとか1回だけの、とかはありますけど、合宿してーとかそんなことはしないわけで。(それがあったらあったで面白そうだけど。笑)
何ヶ月という長いスパンをかけてひとつの演奏会を作り上げる、って、この後なかなかないことでもありますし。体験として、渦中にいるとわっからないと思いますがそれなりに貴重であります。
あとはこれだけ多くの人数が関わるから、ここで音楽面を立ち行かせるためのネゴ(交渉術)みたいなのも、しようとおもえば勉強出来る。

なので私は、結局積極的にいろんなふうに捉える角度を変えながら得られるものを得て、でもそれなりに四苦八苦しながらエンジョイしていた感じです。


もし、万一?、この記事をごらんのアナタが受験生あるいは今ウチの大学の生徒の親御さんであったなら。
結構、心配だと思います。
そんな苦しい思いをしてまでこの子はなにをやっているのだろうと思われるかもしれません。
人によっては過酷。楽しんでやれる子にとってはとてもやり甲斐があると思います。

相当やばそうだ、と思ったら手を差し伸べてほしいのですが、多くを学べる良い機会という意味では、是非見守ってほしいです。
そして、公演を見に来てもらえたら、とっても嬉しいです。


もし万一?、受験をお考えの方あるいはもう入学が決まっている方がいましたら。
最初は大変だと思います。
でもそこで何が出来るか、とかそれ以外の時間をいかに使うか。
いろんなことを、考え方によっては得られると思います。そう、考え方によっては。

固定観念を捨てろ、とはいいません。
むしろなかなか人間固定観念持っちゃってるな、ということすら気が付かないのが常です。
ですから是非ドボン!と入ってみて、あ〜凝り固まってるなと分かればまずは十分。そこから視野を拡げていろんなふうに捉えられるように、柔軟に、いいように使って成長する場にしてほしいと思いました。やってみて。
それに人数がそれだけたくさんいるので、一つのコミュニティでダメでも他の人達のコミュニティがたくさんあります。ある意味逃げ場もたくさんあるので、やはり良いように使ってみて下さい。


長くなりましたが、聞きに来てくださった皆様、そして関わってくださった皆様、ありがとうございました!
そしてお疲れ様でした!

サクオケ 有門のみんなで!


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※2015年の話です。

この時の3年生が昨日、4年生として最後のサクオケの演奏会を終えたのですが、どうだったんだろうな〜。
やり切った!て思うのか、こういう感じで言いたいことたくさん!な感じで終わったのか。

それもまた、青春だなあなんて思いながら、私はひとり盆地で吹いているのでした。


ということで盆地のサクソフォニストKでした。また明日!

2016年11月27日日曜日

(遅ばせながら)演奏会終了!の報告

いつもいつも、「ちゃんと書こう〜」と言いながらなかなか遠のいてしまう。

それが、ブログ!!!!


がしかし、そろそろさすがに本腰入れて毎日あるいは3日に1回くらいは更新しようと思います。それなりに本気だよ。
本気と書いてマジと読むよ。Kです。コンニチハ。



本当は旬があまりにも?過ぎてしまったので、書こうかどうしようか悩んだのですが、、
悩んでもしゃーなし!
私の最近の活動報告の一環じゃー!

ということで、10月の話に戻りますね?(うん、戻ったな...)


福井のコンクールの数日後、横浜高島屋のロビーコンサートがありまして、8月同様サクソフォンの明日香ちゃんとご一緒に♪
ちょと写真がないのですが...

この時は横浜音祭りなるものをやっており、この日は私たちもゆずの桜木町を入れてみたりと、一部横浜を意識したプログラムに取り組んでみました。
誰か気がついたかなあ?笑

聴いてくださった方、もしご覧になられていたら... ありがとうございました!



そして10月一番の目玉は、というか山場はこれでした。

去る10月22日、翌23日に私の在籍しておりました昭和音楽大学の卒業生で構成される同伶会の音楽祭があり、23日の演奏会に出演してきました。

私はルチアーノ・ベリオ作曲のSequenza 7bを。(本当はローマ数字の7)

この曲というのが本当は学生のうちに先生の手ほどきを受けながらやりたかったのですが、とても間に合わず...
そして卒業してから自分を甘やかしてはいけない!と思って頑張って取り組もうと決めてやってきました。

結果的にはちゃんと?出来たのですが、最初はなかなか形にならず、それはそれはもうハラハラして...
正直曲目変更しようか、というところまで思い悩んだりもしたんですけれど、それでもなんとか形に出来て正直ホッとした、とも言います..

勿論いろいろとできなかったところや、こんなはずでは!みたいなことも沢山あります。
でもそこをまた新しいスタートラインにして、次につなげていけたら良いと思います。


不安要素としては、何よりも他の皆さんが結構聞きやすい曲を並べてはる中、私がこんなガッチガチの現代曲でいいのだろうか... とも思ったのですが、むしろそういうところに一つポコンと入れてもらったほうが、お客さんとしても新鮮ですし、また現代曲に接する機会もひとつ増えた、ということで良いのかななんて考えてます。
というのは、聞きやすい曲、みんなが知っている曲ばかり並べていても、そこに進歩はないというか...

新しいところをお客さんに開拓してもらいたいし、提供するコチラ側としても音楽やサクソフォンの(あるいは自分の)新しい可能性を切り開いて行くためには、時としてこれで大丈夫だろうか、、、みたいな曲も並べることがありますが、それがまた新しい側面の発見につながるならそれはとてもいいことじゃないかと思うんです。
だって昔サックスにヴィブラートとかなかったし。ていうかなんならどのヴィブラートを今日かけている楽器だって最初っからそんな奏法あったわけじゃないはずで。
ピッツィカート(弦楽器だけですかね)だって、最初はきっと「ギターみたいな弾き方しやがって!」っていうのあったと思うんです。
でも今日は普通に皆さんやってはるでしょ?

そういうふうに、新しいスタンダードは最初アバンギャルド!と取られがちですが、そこから新しいスタンダードが生まれるならそれが良いかな、とか。


なんかそういう、新しい面白いことを見つけるとワクワクするので、今後もワクワクなことをさがしていきたいですね。


一緒の日に出演したエレクトーンのしおりちゃん!

この日がNice to meet youだった和音さん!

御来場頂きました皆様、ありがとうございました!

まあしかし、この本番あたりまでは家事と練習しかしないというそれなりに時間セレブな過ごし方をしておりました...
(そうしなかったら間に合わなかったとも言う)
旦那氏には申し訳ないやらありがたいやら。感謝しかないです。



最近の話になります。
10月に受けたさかい九頭竜音楽コンクールの受賞者演奏会が去る11月20日にありまして、こりゃまた福井に行ってきました。

やや斜め?ww


この日も、コンクールで演奏したリュエフのソナタを。

受賞者演奏会自体は午前・午後、そして23日にもありまして、私は20日の午前の組に。
周りは10代の子たちばかりで(他の組だと同世代の方とかいるんですがこの組は私だけ20代..)、楽屋での姿はその年相応の子たちなのですが、ステージに立つとまー立派。
人前に立って何かをやる、というのは情操教育に良いのだろうか...
ピアノや歌、マリンバ、そして私のサクソフォンとこの組はなかなかいろんなラインナップが揃った面白い回だった気がします。


確かに福井は決して近くはないですが、しかし京都にいるとそんなに遠くも感じません。
何せサンダーバード(特急)使えば2時間くらいでいけてしまうし、帰りは鈍行を使ってみたのですがそれほど時間がかかったという感じもせず。
むしろ「あ、もう京都?」ぐらいの感覚でした。

また何か演奏したりお仕事出来たらいいなと思いながら春江の地をあとにしました。


聴いてくださった方(でご覧頂いてる方いらっしゃったら)、ありがとうございました!



ということで、大分荒っぽくここ2ヶ月くらいの演奏活動をちょろりと振り返ってみました。

日本、いや、海外でもお仕事行きたい!
演奏、レッスン、講演(何しゃべらすんだ!?w)、などなどお仕事お待ちしております!

あるいは京都に旅行がてらレッスン受けに来るのも待ってるよ...!


以上、盆地サクソフォニストKでした。


おまけで紅葉をどうぞ。



2016年11月26日土曜日

サックス吹きに送る"Spotifyって使えんの?" -1

音楽業界の今年のニュースといえばいろいろありますが・・・
個人的にはやはりコレ!

Spotify, ついに日本上陸!


なんぞや?って方はこの辺を御覧ください。
利用するには招待コードを発行する必要があり、やや待つのでもし興味ある方、おられましたらばすぐサイトに飛んで招待コードを送るように手配するのをお勧めします。
→招待コードがなくなり、登録したい時に登録が出来るようになったようです!

で、Spotifyですが。
日本の音楽業界的にはいわば「黒船来航」的な。
Spotify, 少し説明しますと自由に音楽が聞けるサービスで、Apple MusicとかLine Musicとかあーいう感じで、音楽がネットで聴き放題ですよ〜ってやつです。
ただそれらと大きく異なる点は、それが無料で!聞けるということ。
音楽を買う時代なんて終わったんです。ーと言わんばかりのサービスです。(それは言い過ぎ)
まあそんなこんなでちょっと前にテイラー・スウィフトがSpotifyに対して一悶着やっておったのが一部で話題になっておりましたね。(勿論検索してもテイラーの曲出てきません)

クラシック業界ではあんまり今更ギャーギャー騒いでないような印象ですが(ナクソスとかもあったし。ってあれもやはり有料なのだが)、ポップスだけじゃなくてクラシックも勿論数多く扱っているようです。


有料版もありますが、そちらと無料の違いは

  • 広告が入らない
  • 音楽の再生順が自由
  • 無料は一ヶ月に15時間だけ聴取可能(PC版のみ)

とか、他にもいろいろあるんでしょうけど大きくはそんなところかしら。

広告は30分に1回とか数十分に1回ではあるんですけど(PC版はもちょっと入る気がする?)、まー30分だと例えば何かの交響曲とかで2楽章と3楽章の間で

「シュワッと爽快☆ ダイエットコーク!!」

みたいな宣伝が入るわけです。迷惑極まりない。
コンサートでも咳込み合戦ありますけど(って咳してるご本人は必死)、それ以上に「・・・んなんだよ!!」てなります。ていうか咳してる方が10倍マシ。

二つ目ですが、PC版はそんなことないんですがスマホ版だとシャッフル再生のみなんですね。
なので先程挙げたその何かの交響曲、そもそも1楽章から始まらない場合があります。
4楽章でいきなりオチ見せられたあとに3楽章1楽章2楽章、って何このばらばらの伏線回収する感!!!ってなりかねません。

ま〜それらが嫌な人はみんな有料会員なってね☆ってことなのでしょうが、とりあえずスマホで私はエンジョイせずPCがほとんどなので、PC版の方を主に説明するような感じになるかもです。

それではれっつごー!



クラシックのサックスなんてマイナーなものも扱ってるんですか?


まあそう自虐的になるなよ。(自分で言うな)
確かに日本人のCDはすみません、あまり期待しないほうが良いです。

ただ、曲名で検索する限り、いろいろ出てきます。ので、まあ使えないわけではなさそうです、というのがちょと使ってみた感想。

有名所(私の独断と偏見による)だと例えば・・・

米国編

Timothy McAllister, あります。
5枚登録がありまして、例えば吹奏楽と一緒にやったアルバムなんかもあります。
(ASU Windと共演したJohn Mackeyのソプラノサクソフォン協奏曲とかもあります.)
え? 今度オルブライトのソナタを演奏される? -是非聞いてみて下さいそのアルバムも勿論あります。

同じく米国だとOtis Murphyのアルバムも1枚だけ登録がありました("Song")。
これも吹奏楽と一緒に録ったやつで、・・・アメリカの吹奏楽のCDはもしかしてSpotifyに登録が結構されているんですかね??
まあとにかくありますよ、っと。

Kenneth Tseもこりゃまたやはり吹奏楽と一緒に録ったアルバム(Martyrs for the Faith)が登録あります。
ダールの協奏曲とかアメリカの作曲家によるコンチェルトを収録したものですね。

Donald Sintaも出てきます。
ただ、アイコンの写真がとあるアルバムなんですけど、そのアルバムは出てきません。
そ・れ・が・き・き・た・い!!!!!

あと忘れちゃいかん。Eugene Rousseauも出てきました。
協奏曲が入ってるCDと、あともう1枚("Saxophone Colors")だけですが。



欧州編(フランス除く)

Arno Bornkamp氏のアルバムは結構豊作に見えます。
お名前で調べると9枚出てきます。(ちょっとしか参加してない、みたいなのも出てきますし、彼のアルバム!も出てきます)
とはいえ、彼は自分のHPでもともと公開していた気がする? ので、Spotifyを使わなくてもその恩恵が受けられる可能性はあります。
彼のやっているカルテット(Aurelia SQ)も検索するとちゃんと出てきます。

お次。Lars Mlekusch氏もあります。(”Saxophone Spaces")
更には彼の主催するSaxophone OrchestraのCDも出てきます。両方共クラウドファンディングを募ってたやつかな...??

Daniel Kientzy氏のCDも出てきました。
イギリスの方だったと思います。はい。2枚ほどあるようですが、・・・どちらも私知りませんで・・・汗

忘れてはいけません、Sigurd Rascher氏もいます。
Saxophone Concertoと題されたアルバムがひとつ登録されています。収録曲にKochのSaxophone Concertoなど。(これ初めて聞いた...)

それからJohn Harle氏。
10枚(うち1枚はシングル)がヒットしますが、半分くらいは恐らく彼が作曲したやつですね。吹いてる方ではなく。


とまあ、一先ずこんなもので。

先に日本人よりも諸外国を紹介するっていうのがなんともいえませんけども...

フランス編、日本編は第2弾をお待ちくださいませm(_ _)m
あるいはそれを私が書いている間に是非ご登録されてみてはいかがでしょうか?


随分と便利な時代になったものだな〜。



皆さんも、いろんな音楽との出会いをたくさん見つけてみて下さい!

ということで、レコメンダーKでした。

2016年10月4日火曜日

さかい九頭竜音楽コンクール

皆様、突然ですが地理は得意ですか?
47都道府県全部どこがどこにあるのかわかりますか?

私は小学生でちゃんとやっておけば良いものを、中学生ぐらいでようやく克服した


と、思ってました。


でもそんなやや阿呆な頭が未知なる地へいざなう、アクティブな行動力の源になっているとしたらー・・・。



(`・ω・´)



先日の日曜日に福井県に行ってまいりまして。

そう、京都から福井市は春江に。
京都駅からサンダーバードなる特急列車が出てまして、それで福井駅まで一本なんですね。1時間半ぐらい。
(初めて乗りました。サンダーバード。)

この土日にハートピア春江にて
さかい九頭竜音楽コンクールがあり、それに参加してきたのです。


神奈川に居た頃よりも、「福井かぁ、近いかな」と思って行ったんですけど(で、まあ確かに神奈川からよりは近いんですけど)。
神奈川から千葉ぐらいの感覚でおったら、鈍行じゃなくて特急使うのか!と...
(いや、鈍行でもそりゃ行けるよ?行けるけどさすがにそれは一日仕事だったので諦めました)

関西にいることでより近くになるところ、逆に勿論遠くなるところもあるわけですが、これを機にいろいろ行けそうだなとまた思ったりなんかしたりしながら...




話逸れた。コンクールね。
第3回目なのでまだ比較的新しいこのコンクール。それだけに、今参加する人が歴史を作る!ってなところでしょうか。

二日間開催の初日の土曜はピアノ・マリンバ部門、
そして私が参加した管楽器部門、弦楽器、声楽部門は翌日曜日。
参加は小学生から私が該当する一般まで幅広。

一般の持ち時間は13分だったので、リュエフのソナタ全楽章をチョイスしました。
今までこの曲、バラバラにやったことはあったのですが(2,3はつなげてやったけど)、ちゃんと3つの楽章を一つの作品として人前でやったことがなかったのと、無伴奏ってコンクールでどう評価されるんだろうとかいろいろと勘ぐりながら?も、自分で出来る範囲の準備はして。

結果を先んじてお伝えしますと、参加者全員に金銀銅が送られるという吹奏楽コンクールと同じシステムなんですけども、
金賞と、審査員奨励賞を頂くことが出来ました。


リュエフだろうがそうじゃなかろうが、無伴奏だと自分一人なので良いところも悪いところも全てが如実に出ます。
そして何かがあったときに誰もフォローしてくれない。

じぶん、ただ一人。


エースをねらえ、の歌を思い出す...


今までも演奏会などで積極的に無伴奏に挑戦していましたが、今回改めてコンクールという舞台で無伴奏をやってみて、自分の今のところの限界と、伸ばしどころが見つかったように思います。
自分としてはなかなか上手くいかなかったかななんて思ったりしましたが、終わった後に審査員の先生方から頂いた講評用紙だと、とりあえずやりたいことは伝わったようで良かったです。
見ている視点が違うので、自己評価と他己評価はぴったりならないし。得てして食い違うもの。

なので自分がどう思ったかはさておき、何とかこうして小さいながらも結果が出て良かったなと安堵しています、というのが正直なところです。


大学を卒業して、レッスンという週1のチェックがなくなった今。
自分で自分の演奏にジャッジを下し、修正をし、叱咤し、アウトプットし。
Plan Do Seeの繰り返し。

自分の環境が変わったりしたのもあって少なからず不安がなかったわけじゃないんですが、それでもなんとか、一つね。
という感じで。

何より家族にも家を出たから結果出なかったらとか思わせるのも嫌だし。
・・・それもあるけど、単純に結果が出ないとやっぱり自分自身嫌ですし。

ひとつ、いいはずみが出来たかな?と思います。

来月、受賞者コンサートなるものがあるようなので、そちらでまたリュエフを吹きます。



ちなみに余談ですが。
一応13分で切られるのですが、一応楽譜の表示だと12分半なんです。リュエフ全部やっても。
ただそれは例えば楽譜をめくったり、ふぅー、っと落ち着く時間なんて当然加味されてませんので、そういうのも入れたらギリギリかな、大丈夫かな〜むしろ切られるかなーなんて思っていたんですけど。

最後あと2小節ぐらいってところで終了のブザーが鳴るも、音程が自分がその時吹いてた音とほとんど一緒で気が付かず、そのまま吹ききっておりました..
何?ブザービーター??Bリーグ開幕したしね?なんて思いながら私の演奏は閉幕したのでした。

(いや、バスケだったらそれ点入ってないでしょ... ブザーなってもボール放ってなければさあ)


引き続き、また頑張りますので、皆様応援宜しくお願いします!


以上、福井県初上陸を果たしたKでした。

2016年9月12日月曜日

「最近何してはるん?」

皆さんどうもコンニチハ。Kです。

さすがに8月まるっと書いてないとご無沙汰感漂いますね...

うだるような暑さですが、皆様御機嫌いかがですか?


ーとか書かずに2016年の夏終わりましたわ。
ちなみに皆さん如何でした?(あ、過去形になった)



8月の私はというとこんな感じだったかしらね。


有門合宿に参加してきました

といっても、今回は生徒ではなく、お手伝いで。

門下合宿は毎年私が大学生のときよりお世話になっている有村先生は勿論、ゲストにお二人先生を呼んでるんですね。
今年は平賀美樹さん、そしてスロベニアからミーハ・ロギーナ先生を迎えての3名体制!
まーなんて豪華なのッ。

しかし今年の合宿は現役生が多い為入る余地ないかしらね、なんて思っていたんですけど、そのミーハ先生の通訳として今回参加させてもらえることに。

実際、ずーっと横できいてみて(だってミーハ先生のレッスン全部聴講しているようなものですから)、そりゃもういろいろ面白かったです。

音楽に国境なんてない☆なんていうJ-POPの歌詞的な考え方も立派ですけど、実際のところはやっぱり考え方とか全然違うんで、そういう意味では国境あるあるなんですね。
(逆にそれが面白かったりもするんだけど)

そしてミーハ先生はしきりに「その吹き方(歌い方)は理にかなっているか?」ということを生徒にいちばん言っていたような気がします。
というのは、日頃知らない間に先生の演奏とか、はたまた参考にしたであろう音源の歌いまわしがそのままコピペされてたりするんですけど、もう一度立ち止まって考えてみて欲しい。
「それは音楽的に理にかなっているのか?」


あとは単純に、先生がこうしてごらん、と提案してみて生徒がやってみて。
その時にぐーんと変化するのを横で見てるの面白かったです。
先生が教えるのも上手いし、そして生徒がそれを意欲的に取り込んでこたえようとする。なんかそういうの見れて嬉しかったかなあ。
・・・ってキミは何様なのだ、と言われそうですが...

特殊業務とはいえ、こうしてまた合宿に呼んでもらえて嬉しかったです。
先生方、お疲れ様でした。そして後輩のみんな、ありがとうございました!




横浜高島屋で本番ありました。


今まではピアノとサクソフォンのデュオだったんですけど、今回サクソフォンデュオに挑戦!
なんせ2本しかいないので、ほぼほぼ吹きっぱなし。

普段やはりピアノとかギター等の和音が出る楽器とか、あるいはサクソフォンだけだとカルテットとかが多いかと思うのですが、デュオって意外と出来ることもっとあるんじゃないかな〜と兼ねてから思っていたのです。

それで5月に三島で本番をやった時に「なんかもうちょっと出来そうだな」ということに(自分の中で)なりまして、その時と同じく明日香ちゃんと高島屋で演奏してみました。



また10月にこの組み合わせで登板するので、その時はまたいろいろ磨いていこうと思います。
皆様、見かけましたら何卒ひとつよろしくお願いしまーす!



実は7月より生活の拠点を関西に移してます


てっきり書いたものだと思っていたら、こちらにはどうやら書いてなかった模様...

いろいろありましてですね、
7月から京都で生活しております。

なかなか7月はその新しい生活を整えるべく奔走して終わった、そして8月はこの本番やら他にも諸々あって半月ほど横浜に帰っていたので未だに整ってるんだか整ってないんだかよくわからないような状況ではありますが...


お仕事的なツテはこれから作る!という状態で来たのですが、幸い関西での本番が決まり、ちょっと安心しとります。
が!安心せずに邁進していきます。首都圏でもどこでもお仕事します!が、特に関西、とと特に京都でのお仕事大歓迎です。お待ちしております!!




ビッグなサクソフォニストになります。
これからも変わらぬお付き合いのほど、宜しくお願いします!

2016年6月25日土曜日

有門発表会(を聞きに行ってきました)

この間6月なのに5月の話をして、

・・・で?

もう6月終わりますけど?


上半期もあっという間に終わりを迎えんとしておりますが、皆様如何お過ごしでしょうか。Kです。

梅雨、と言う割に傘を使ってない気がするんですけど、そんなことない?
なんせワタクシ、実は大学時代に傘(ビニールのではなくまともなやつ)をパクられて(=盗まれて!)しまって以来、長い傘を未だに持ってないんですけど、案外折りたたみとかでも何とかなっちゃうんですよね。

っていうぐらいなんですけど、運がいいだけ?



(ヾノ・∀・`)ナイナイ



ということでタイトルの通り。
実は他にも本番をやっていたのでその話も後日ちゃんとしようかなあと思いつつ、こちらの話の方が先に書きたいと私のブログ魂が疼(うず)いていますので、先にコチラを。


去る23日(木)、私の母校の有村門下の発表会に行ってきました。
(※先生は他の大学でも教えてらっしゃるので、そういう言い回しにしてます)


毎年春から夏の今頃のどこかで1年生の初舞台的な意味合いも込めての門下室内楽発表会があり、そして冬の時期にもう1回あるのですが、今まで当然生徒という当事者目線でしか見たことなかったので、まあ大変なのだろうなというのをなんとなく察しつつも、後輩たちの勇姿を楽しみにして行きました。



曲は

  • E.ボザ/ アンダンテとスケルツォ
  • J-M.ラヴェル/クープランの墓より 前奏曲、メヌエット、リゴードン
  • A.ベルノ―/ 四重奏曲より2,4楽章
  • J-B.サンジュレー/ 四重奏曲より1,3,4楽章
  • A.ドヴォルザーク/ 弦楽四重奏曲第12番「アメリカ」より1,4楽章
  • 江原大介/ インフィニティ
  • 篠塚祐伴/ REVOCO!

というラインナップ。


この発表会は、学年ごとではなく、むしろ学年バラバラでカルテットを組んでいきます。
なので1年生にとっては最初の先輩との共演であり、2年生にとっては最初の後輩指導でもあります。

あるいは先日卒業した生徒にとっては、初めての第三者的視点で見る発表会。
しかしそうは言っても、なかなか内輪目線になってしまうっていうか、完全な第三者には成り得ないんですけども。(^^;)


さて、肝心の発表会はというと、みんなそれぞれ予定があったりする中で一所懸命に予定を合わせて練習したんだろうなあ。
どのチームもそれぞれ苦労の跡と共に2年生以上の後輩たちの成長が見れるのが、あ〜これってOGならではの楽しいポイントなのかしら、なんて思ったり。

そして今年の1年生はこんな演奏をする子たちなのね、なんて思ったりして見てたのですが、カルテットでアルトを選んだのが一人だけ!あとはみんなテナーとかバリトンとか...

個人的には、今まで門下の低音の人材不足が懸念されていただけに、嬉しく思いました。
・・・ってここまで書いて思ったのですが、本当に何目線なのだろう。。


いやー。なんかさあ。
後輩や先生が演奏しているのを見て、みんなうまくなったな〜嬉しいよ〜なんて思う一方、卒業するとどうしても在学時のようにアンサンブルをする機会はないもので、いろいろそのリハーサルとかで苦労があるのも知っているけれどその上でアンサンブルって良いなあ、やりたいなあって思っちゃいますね。
端的に言うと「吹かせろッッ」。

やっぱり演奏家たるもの、吹きたいっすよなあ...


自分が在学しているときも、1年生の時から「これあと○回しかないんだ」とか、4年生になったら、「これが最後かあ」とか「この時間はもう来ないからなあ」なんて思っていたけれど。

卒業して、実際後輩が演奏しているのがキラッキラしていたのを見て思ったよ、

そのやっている時も自分で自分たちのこの時間は尊いななどと思っていたけれど、卒業するとそのきらめきが結局別アングルでも見れるようになるんですよ。
で、やっている時の煌めきも知っているだけに、3割増しぐらいでキラキラして見えます。

眩しいっつの!


卒業生が「羨ましいなあ〜」って在校生に言うのはいろんな理由があれど、あ〜これもそうかもなあなんて。
すっかり卒業生になったもんです!


しかしながら。
その私の羨ましいなあが伝わったのかそうでないのかはわかりませんが、なんと最後のREVOCO!(門下のテーマソング的な)で先生が乗りませんか?って言ってくださったので、私ともう2人の卒業生も混じって最後の曲だけ吹いてきました。みんなで。合奏合奏!w

こうするとどうしてだろう。
さっきまで羨ましい羨ましいばっかり言ってたのに、途端に、
そういう第三者目線はどこかへ行き、
すっかり当事者目線に戻り、
更にはそんなに久しぶり感なくない?なんて思ってしまったりして。



気持ちの切り替えには定評があります(キリッ)。





ということで、私は卒業生として初の、門下発表会に行ってきました!
後輩よ、卒業したら今頑張ってる分在校生の頑張りぶりは3割増しで輝いとるから、覚悟しとけよ!!(違)


お疲れ様でした!


公式FBページより拝借!



以上、学校に久々に行ってみたのに「全然ご無沙汰感なーい」ばかり言われていたKでした。

2016年6月5日日曜日

6月だけど5月の話を。

前いつ更新したっけなあって思ったら、横浜新人演奏会が終わったタイミングだったので、5月1日でした。



もう6月ですがな。



ということで社会人になったと思ったら更新頻度がわかりやすく落ちているKです。
みなさんどうもコニチワ。


コニチワじゃない!!!こんにちは、だ!!!!
どうなってんだ最近の社会人!!!!!!!!!日本語がなっとらーーーん!!!!!!





∠( ゚д゚)/




じゃあどうなってんだ最近の社会人ついでに、6月になったのに5月の話しますね。
(うっぉーーーーーーーい!!!!!!)

・・・だって横浜新人演奏会〜ってそれ翌々考えんでも4月にあった話だし。月末だったけど。


で、5月はGW、と書いてゴールデンウィークってやつがあるじゃないですか。
そこで丁度読売新人演奏会に出演していたので、それのご報告をば。




カルテットで出演してきました。
今回出演したのはソロとかじゃなくて、作曲の田原晴海さんの作品を演奏する為でした。
卒業演奏会でも彼女の曲を演奏したのでこれが初めてではなかったのですが、いやあ出来立てほやほやの曲を、しかも作曲家とセッションをしながらつくり上げるのって面白いですね。




楽しかったなー!
(2枚目のコチラは作曲者も交えて5人で)

欲を言えば卒演の時は全楽章演奏出来たのですが、今回は演奏時間に制限ありましてそういうわけにもいかず。
また再演する機会に恵まれるといいなあなんて淡い期待をしながら... ありがとうございました〜!


それから横浜の高島屋でのロビーコンサート、やってました。


インフォメーションカウンターのすぐ近くだったので、音量とかちょっと心配だったのですが(汗)、たくさんの方に聴いて・また楽しんで頂けたようで何より。
私の地元が横浜ということもあって、見知った顔もちらほらと。有難いことです〜。
こちらは6月もやってたので、それもまた写真載っけたりしたいと思います!



それから高校生の時からの友人、Aちゃんと彼女の地元・静岡でコンサートを!


サックス2本の曲をやったり、またAちゃんはピアノも弾けるので彼女の伴奏でいくつか吹いたり。楽しかったな〜〜!
Aちゃん、ありがとう!

そんで静岡といえば、
指導のお仕事も頂いたので、これの数週間前にも実は行ってました。

その時の仕事してるっぽい写真はないので、コチラをどうぞ。↓


パン屋にいた、みしまる君...
(三島市のゆるキャラです)

これの丁度わきにみしまコロッケを使ったコロッケパンが置いてあり、まあそれに絡めてってことなんでしょうけど、パン屋で寝かせるようにして人形置いちゃうとは...笑



ちなみにそのコロッケパンですが、美味しかったので皆様三島にいかれた際には是非。笑



以上、最終的に静岡県の回し者っぽくなっているKでした。
いや、別にそういうわけじゃないはずなのだが...汗

6月はあと2回以上は更新する!予定でいます!(予定かーーーい!)
ステイ・チューン!

2016年5月1日日曜日

横浜新人演奏会

5月になりました。

メーデーメーデー。

Kです。
あんまり良くわかってません。メーデー。(ググれ。)


とりあえず、社会人最初の1ヶ月が終わったわけで。
どうですか?って言われましても、「まあ、終わりましたな」と味気ないことしか言えないのが何とも...

皆さんは4月、如何でしたか?


φ(..)


実は3月の頭に横浜新人演奏会のオーディションを受けてまして。
受かりましたので、昨日その演奏会に出てきました。
吉松隆のファジイバードより1,3楽章を、同じ大学で今院に進学しているE君と。


この新人演奏会は、今年卒業の横浜出身者あるいは横浜で活動をしていきたい人(!)に受験資格があり、オーディションに合格すると演奏会に出られます。

そんで、その選ばれた人の中から神奈川新聞賞やら横浜市長賞やら横浜音楽協会賞なるものが送られるという仕組みになっており、オーディションを受けた目的はまあそれ欲しさ的なところが皆無といえば嘘になります。(あった、って素直に言いなさいな。)


結果。
大変有難いことに、今回横浜音楽協会賞を受賞しました。



いやあ、正直こういう賞の類にあまり縁がないものだと思っていたので、頂けるなどと思っておらず。
ステージ上で発表だったのですが、思わず川平慈英(「ムムッ!?」)って顔してました、若干... 恥ずかしや...



今回伴奏をやってもらったE君が、昨年度院の室内楽でファジイバードの共演者を探しているってことだったので私がそれに参加したのがきっかけでやり始め、まさかここまで行くとは。

室内楽をやり始めた時にも思っていましたが、1楽章が特に上手くいかなくて悶々としていた思い出しかなかったもので、大丈夫かなあなんて思っていたのですが。
今ではその頃に比べると随分と見通せるようになってきた感があります。

まあそれだけにいろいろ見えちゃって、迷う余裕すらあったりするのでそれはそれでよくないんですけど(苦笑)。


そもそも引き受けた時に、その「ちょといい思い出ないんだよな〜」みたいなのを払拭したいというのもありましたし、すごく好きな曲なのでそのまま放置しときたくないし!みたいなのもあって。
今年頭ぐらいには克服?というかオトモダチになれ、今回ひとつの結果を残せて良かったなあと思っています。
まあ、運が良かった、共演者に恵まれた、というのは多分にあるので、ぬか喜びはいけません:P



大変嬉しい。
こうして何かをもらえる、というのは、これから活動していく上でちょっとしたお守りのようなものになってくれるように思います。
私をここまで育ててくださった先生にひとつ報告できること、そして私の庭だと豪語している横浜で結果が残せたということで、嬉しいです。

しかし、言うても経歴にひとつ加わるだけ、と言ってしまえばそれまでで、むしろそれに溺れる事なく、引き続き私がやりたいように突き詰めていきます。
結局のところは何をしてきたか、も大事ですが、この後何が出来るかが大事だと思っています。
邁進しよう。



最後に。
協会の皆様、聞きに来てくれたお客様、そしてピアノのE君、譜めくりを突然お願いした後輩たち、ありがとうございました!
またなんかやりましょう!


2016年4月21日木曜日

同伶会 新人演奏会終了!

「また明日(か明後日!)」

そう書いたのはいつの日か。

...先週13日は水曜日でした。


一週間、いかがお過ごしでしたでしょうか。Kです。


いや〜でもね、別に毎日更新することが目的じゃないんですよ!
ていうかなんていうの、無理やりすることないと思うんです!それぞれのペースで好きなようにやるのが一番だと思います。

という、ブロガー10年超の私の、提言です。


とはいえ、やはり毎日やる人っていうのもすごいと思います。
自分の場合は、なんかネタを一つだけでなく2つ3つと盛り込みたくなるので、そうするとハードルは結構上がる一方です。
なんていうか、毎回伏線を引きまくって結局回収できずに終わる→削除、なーんてやっていると記事をひとつも書き終えられません。
で、結局回収できませんでした☆て記事を公開するっていうw


「完成させるよりまずは終わらせろ」というのを常々肝に銘じて書いております。


え、あ、だから、べべべつに書かなきゃいけないなんて義務感は皆無で(アタフタ)・・・



(;^ω^)



さて、先日17日は学校の同伶会(卒業生で構成される組織)主催の新人演奏会に出演してきました。

今回は曲を吹く前にMCで曲紹介をしてから演奏をする、という。
多くのコンサートではなかなかそうはならないのですが(特に新人演奏会と名のつくものは。)、そういったちょっと特殊っちゃあ特殊な感じではありました。


在学中はみんなが知らないような現代曲をやることが多かったのですが(特に試験)、今回はある意味それを裏切るような選曲にしてみようと。
てことでドビュッシーのラプソディを。
伴奏は在学時に試験などでお世話になっていた大堀先生に。


曲そのものの詳しいことは割愛しますが、この曲は110年ほど前に作られた曲で、ドビュッシーがサックスの事を恐らくあまり知らずに書いたという逸話が有ります。
なので、原典版(ドビュッシーがこれでどうですかって書いたやつ)には音が結構少ないので、各々でオーケストラパートから音を拾ってきたりして付け加えてゆくのですね。
それ故に複数の出版社から○○版、△△版などと出ています。


今回はHugという出版社から出ている版をベースに、耳コピやら全音出版から出ている他の楽譜なんかも参考にしながら音を加えたりしたのでした。
練習の段階から「良い曲だなあ」と思いつつ吹いてまして・・・ また演奏したい1曲になりました。

聞いてくださった皆様、ありがとうございました!


終演後、来てくれた門下の後輩と。


また頑張りまーす!
あ〜楽しかったなあ。

終わったあとはレセプション!
学校に併設されているレストラン(今思うとすごい話だな)で美味しいお食事とワインをば頂きました。パンナコッタが絶品でした〜〜。
実はその時もやはり一人ひとりしゃべれってことであんまり飲んでもいられず... もっとのみたかっt(ry


お世話になりました皆様、ありがとうございました!



以上、楽器持ってないけどちゃんと吹いてたよ!Kでした。
(このぐらいの文量なら毎日出来そうやな... ゼーハー)

2016年4月12日火曜日

新年度始まったで!!

さ、卒業してから、つまりは社会人としては1回めの投稿です。

最近どうしてるのかって?


もう髪を切りたくて切りたくて震えています。
髪切りKです。


・・・いや、でも伸ばすんだ・・・!


そう、何かと伸ばしていたほうがラクなんですよね。
短い方が実は手間かかるじゃないですか。というか自分の場合はそうなんですよね。
伸びるの早いのか、切った1,2週間後にはまりもっぽくなります。
でも長いとくくれるじゃないですか。ひとつに。


・・・女子力の皮を被ったサックス奏者Kです。

皮を剥いだら? うーん、小さいウンパルンパが出てくるかもしれません。
え? ウンパルンパご存じない?そんなアナタは是非、映画「チャーリーとチョコレート工場」を御覧ください。



(*´﹃`*)



さーて社会人!ってことで、本番を2回ほど。

まずは大学在学中より時々お世話になっておりました、Quartet JASMINEのお姉さま方と本番をひとつ。
ザ・プリンスパークタワー内のMelody Lineというところでの本番。
普段やらない挑戦をいろいろさせてもらえるので(踊りながら吹く(!)、とか)、毎回楽しいです!

今回は木管カルテットのもっかるさんとのツーマンライブということで、同じ木管でもそれぞれのキャラクターがあって面白かったです。
来てくださった皆様、もっかるの皆様。そしてJASMINEのお姉さま方、お世話になりました!

Saxophone Quartet JASMINEのfacebookページから拝借しましたm(_ _)m


そして先日の日曜日に、横浜高島屋でロビーコンサートをしてきました。
...ちょっと首曲がってるなあ。(苦笑)

私生まれは京都ですが、育ちは横浜でして
この界隈は私の庭だと日頃豪語しているのですが・・・笑

その庭だと言い切る?横浜で、それもよく買い物をしに来ていた(今でも行ってる)高島屋で本番をやらせてもらえるというのはとっても嬉しいものです。


ピアノは幼少期に同じ音楽教室でピアノを習っていた小口さん。

今回はSeasons of loveなどの洋楽や中島みゆきさんの糸など、どこかで聞いたことあるセレクションで。
足を止めて下さいました皆様、お世話になった皆様、ありがとうございました!




今後は卒業時のエントリーで書いたように、もうちょっと更新頻度上げていこうと思うので、皆様どうぞお付き合い下さいませ=)
多分本の事とかどこそこ行きましたとかそんなになりそうな気がする〜。



ではでは今日はこのへんで!
以上、初めてNAXOS契約したKでした。

だってこの間までは大学のIDで入れたからさぁ...

2016年4月2日土曜日

卒業ッ!

さ、鉄は冷めないうちに。

心は常夏、頭は暖冬。結局暑いんか。


Kさんです。



(/・ω・)/



私のSNSをご覧になられている皆様には少し書きましたけれども、遅くなりましたがきちんと。

去る3月20日、私はS和音楽大学を無事に卒業致しました。
(今更イニシャル使う?って? ね、念のため...)


入学当初は、米国に留学したくて2浪してたのに結局ここかいっ!っていう感じがなきにしもあらず、という状態で。
2年次の途中ぐらいまで編入でも留学してやるっ!と半ば本気で思っていたぐらいでしたが、結局語学でどうも歯が立たなさそう、それならその語学に費やす時間をまずはここで音楽に費やそうとし、ちゃんとここでやろうと決めたのでした。

ま、私がもう少し器用だったら英語もサックスも出来たと思うんですけど、少なくとも2年次ぐらいの時の私には難しく。
それに、今でも留学はしたいんですけど、アジアの中では(いや、他の諸国を含めても?)日本というのはサックス先進国であり、人口も結構多いのです。
それ故かうちの大学だけでなく他の大学にもサックスオーケストラなるものがあったり、他にもサックスだけに限らず様々なコンサートホールがたくさんあり、音楽的刺激としては事欠かない国です。

ならば今は、語学がどーにもならない以上(というかそこに熱を入れない以上)、自分のいま居る地で出来ることを、吸収出来るものを取り込むのがベターじゃないか。


幸い素晴らしい先生方に恵まれ、自分が望むか否かはさておき良い環境に身をおいている。
結局は、置かれたところで咲くのが良いのだななんて思ったりしました。
選べるうちは自分で選んだほうがいいと思うんだけど。

4年間、やっぱりそれなりに長かったけれど、その分充実感とか様々なものが詰まった時間でした。

お世話になりました先生方、本当にありがとうございました。


...なんかもうちょっと書こうと思ったんだけどな。
まあ強いて言うなら、一回環境を選んじゃった限りは、変えられないなら環境のせいにせず、自分でやりたいことをいかにしてやるか、にフォーカスすることでしょうか。


多分そのうちまた「ところで音大進学ってどうなの?」ってそれ今書く?って記事を書くかもしれないので、そこでまた振り返りますかね〜〜。


あまり学校に入り浸ってはいなかったのにこれ言うのもなと思いつつ言いますが、友達と廊下で会ってちょっとだべったりみたいな日が早くも懐かしいです。
楽しかったな〜。

人には先輩も後輩も同級生も先生も、恵まれた4年間でした。



門下のみんなで最後に!

本当にありがとうございました!



で、この4月からどうすんの、って話なんですけども。


フリーの音楽家として活動しまっす!


去年末ぐらいまでは留学しようとしてちょっと準備しだそうかと思っていたのですが、いざ10月ぐらいになってみると学校やら他の本番やらで有難いことに手一杯になってしまいまして。
留学準備とするか、このままフリーでやりつつたまにセミナーとかにたまに行くのとどっちを取るのでも良いなとも思っているのですが、今はこちらに根を下ろして頑張ります。
(ということで、お仕事お待ちしてます!)

まずは3年。かなあ。



ということで。

この春から新社会人入りしました。

大学ですっかり先輩風を吹かせていたのが、また新入りさんです。
まだ未熟者でありご心配おかけすることも多々あるかと思いますが、どうか温かく、そして時に厳しく見守って頂ければ幸いでございます。


在学中お世話になりました全ての皆様、このブログをご覧の皆様。本当にありがとうございました。
今後共精進致しますので、何卒宜しくお願いします!


遅くなりましたが、この記事でご挨拶とさせて下さいませ。



2016年4月 木村佳

2016年3月31日木曜日

THE ARIMONS

またしてもご無沙汰さん。

とはいえ、今後は結構更新出来るのでは?と思いつつ、いやいや時間がある・ないに関わらずBlogは更新出来るものだよ!要はやるかやらないかだよ!というヘビーブロガーKが頭の中で叫んでいます。

てことで、今日はまだまだ気持ち的にはゆるゆるブロガーKがお送りします。皆さんコンニチハ。


・ω・


FacebookやTwitterをはじめとするSNSを見てくださってる方には既にお伝えしましたが、こちらではもちょっと詳しく。

まず。


毎年私が所属していた(あーもう過去形か!)有村先生の門下では、4年の追い出しコンパ、通称追いコンをただ温泉旅行とかをするのではなく、ここ数年は2年生の誰かしらの故郷へ行って地方公演をし、追い出されるというスタイルなのです。
2年前は北海道、去年は香川、そして今年は高知。

ということで、高知県に行ってまいりました。



会場の高知市文化プラザかるぽーと。
今回、後輩たちが担いでくれた神輿にキャッキャ言いながら乗ってる感じだったので何も仕事してなかったんですけど、ホテルがとかく空港からもこの会場からもアクセスが良いという好条件。
いやぁ、ダメな先輩がいると後輩が育つものですw アリガトウ!w


準備始める前に撮りました。
これが数時間後にほぼ満席になるとは。感無量。


4年生なんかはまあ毎年演奏面を準備して行くだけで、2年生を中心に後輩たちがあーでもないこーでもないと動いてくれています。
自分も通った道とはいえ、感謝しても足りません。


そんでもって高知といえば鰹!!!という前評判でしたので、勿論いただいてきました。鰹!


嗚呼、いま思い出しても本当に美味しかった...
なんせね、分厚いんですよ身がッッ!!!!!! そしてそれに塩を絡めて頂くと、口の中で浦島太郎がかつて竜宮城でもてなされたように、それはまるで時が止まるかの様・・・


ってグルメレポーターか!!!!!!!!!!!!!!!
(しかもちょっと意味不明気味である)



で、肝心の演奏とかそっちなんですけど。笑(そうそうこっちね!)
今回、私個人としては門下発表会で見事天下取った(ってなんだその表現w)グラーヴェとプレスト(byリヴィエ)をアルトでやり、楽器紹介も登場し、更にはロビーコンサートでオー・シャンゼリゼをやるなど。
シャンゼリゼは、いや〜、

楽しい。笑


他に高知県のサクソフォニストの福田香苗さんをお迎えし、我らが有村先生とのダブルソリスト(このいい方違う?w)で「春に寄せて」。
春を題材にした曲(菜のは~なばたけぇに♪とか。)を集めてメドレーにしたものです。
それからラージアンサンブルでバーンスタインのキャンディード序曲、そしてベートーヴェンの7番の1楽章。
そしてアンコールに門下のテーマ曲であるREVOCO!を。



演奏会中に泣いちゃうかな?って思っていたんですが、隣で(最後の曲の)ベートーヴェンが終わった時にひとしきり泣きましたみたいな友人がいて、なんかそういう感慨もどっかに行ってしまったんですけど。笑
まあ、もともと卒業式でも、最後の演奏会!とか言っても、なんだかいつも実感なくて泣くどころじゃないというのが本音なんですけど...
で、後から「あ、そういえば最後だったんだな」と。もちょっとそのさなかに味わえよ!て感じなんですけど、なかなか。



その後の打ち上げで卒業生がひとりひとりみんなしゃべる時も、結局いろいろ言いたいこととか考えていたのですが、いざ自分の番になると何をしゃべったら、、てなってしまって、そんな偉そうなことも言わず(と思っている)、だからといって役に立つようなことも言えず。
ま〜そんなもんですね!


確かにこれで卒業ですけど、むしろこれからも関わりを持ち続けて、
言いたいことがあるならそのメッセージを発信し続ければいいのでは、なんて思った次第。

これが終わりじゃないんだかぁねえ。


最後に今年は、私が今まで撮りためてきた写真4年分から厳選、SDカードに入れてデジタルフォトフレームと共に進呈!ということをしてみたり、また動画制作意欲がものすごかったということもあってサプライズ動画的なものも作ってみました。
喜んでもらえるかなあ、と思いながら深夜○時までやったこと、いまでは懐かしいです。
(ん? 予めちゃんとやっておけばそんなことにならなかったのに、って?知ってる☆)





私が高校生の時も、姉妹校交流という名目でヨーロッパに行ったことがあったのですが、多分その頃からだろうなあ。
演奏会をしにいろんな地へ赴くの、面白い。って。

この有門に在籍した4年間で、鹿児島、北海道(旭川・札幌)、香川、そして高知と行ったわけですが。
勿論それだけじゃなくて、いつもやっている門下発表会とかも楽しかったのですが、やはりみんなでこの地方公演に向けて準備して知らない方に聞いて頂ける機会を作る、というのは特別。
それ故か、(安易に比較するものでもありませんが)他の門下よりも企画力やらチームワークはなかなか長けていると思います。
そうならざるをえないという見方もありますけども:P


イベント事が多いのですが比較的自由な門下なので、それゆえにいざって時にならないとまとまらなかったりするのですが(汗)、それでもこの門下でいて良かったなあと思います。
それこそ団体行動が苦手なものですから、このぐらいゆるっとしている方が大変有難いものです。

それでももし、後輩にひとつ先輩くさいことを言えるとしたら、
自由であることとルーズであることは違います。是非この有門の自由な感じは大事にしてほしいなあと思うので、自分たちの自由の為に守るところはしっかり守ってくださいね!
(メールの返信の期日とかね!あれマジで困るんだからねッ!!!(経験者))



今回の地方公演の為にお力添え頂いた皆様、本当にありがとうございました!


4年間、ありがとうございました!



これはホテルの前で最後にみんなで!


4年間楽しかったです!本当にお世話になりました!

2016年2月21日日曜日

試験+オーディション終了

...しばらくご無沙汰だった気がする。

ブログ書いてない半月ぐらいの間に何があったかって?いろいろありましたよ。
例えば和声学の試験(学生生活最後の試験!(現時点で))で、出席カードを書くんですけど、そこに

和声楽

とか書いたすっとこどっこいです。Kです。
声楽じゃねーんだよ。和声+学だよ、、、 でも先生にツッコまれるまで本当に気が付かなかった。嗚呼スットコドッコイ...



(#^ω^)




ということで、学生生活が着々と終わっていきます。
大丈夫、4年にあがった時点であと1単位取れば卒業だったから、単位足りなくて卒業出来ないとかそういうのもないはず。(って信じきってる☆)

先日、先に挙げた和声学もそうですが、院の室内楽(こちらはお手伝いですが)、そして自分の主科であるサクソフォンの卒業試験も終わりました。

まー正直終わって達成感、よりもホッとしている、という安堵感の方が強いんですけど、そういいながらも充実感もあります。
院の室内楽に関しては、正直その1週間前にあった成果発表なるおさらい会の方が良かったかも?なーんて思っちゃったりして、でもその代わりそこでダメだったところは修正したりもしたわけで、って思うと結局プラマイ0なんじゃね?(=ある種実力通りじゃね?)てことで、まあ良しとしましょう。
これはまたある時にでもぜひ。リベンジしたいところ。


そして自分の主科はというと、John MackeyのSoprano Saxophoneの為のコンチェルトを抜粋しながらやったのですが、

タイトルの通り。ソプラノの曲なんですわ。


この曲をチョイスしたのにはいろいろと理由があります。

前回の投稿でちらりと触れたブラスと一緒にやるコンチェルト。
これを何にしようってなった時に、1月に実施だし、じゃあ試験曲と一緒の方がいいなあっていうのが一番最初にあったのですが、ただ吹奏楽バックのコンチェルトなんて数多あるわけで。

そんな時にふと、昨年夏のサクソフォンコングレス(フランス)で、友人がこのJohn Mackeyのコンチェルトのピアノ伴奏版をやっていたな、と想い出しまして。
というのは、それまでは吹奏楽バックのものしかなかったんですが、そのコングレスに合わせてなのかそれよりも前にあったのかは定かではないものの、最近ようやくピアノ伴奏版が出版されたという話だったんです。

・・・新しいもの好きなんですよね。

というミーハー魂が疼いたのと、ずっとこの曲をやってみたかった。


あとは、ソプラノがいまいち扱いきれないみたいなフラストレーションがずっとあって、しかしソプラノからバリトン(果てはバス?)まで、まんべんなく扱えるようになりたいと思う以上、今のうちにソプラノを出来る限り自由に扱えるようになりたい。
そしたら挑戦するにはもってこいじゃね?と。

ただ、これは卒業試験。一番最後なわけだし、ベストの物を出したい。得意なものでいきたい。
ーっていう思いはそれなりにあったんですけど。



多少危険な香りがする方を選んでしまう私...



無論、後悔はしていない(キリッ)



ってなわけで、ていうのと、まあ結局は純粋にやりたいからやってみました、っていう話です。



実際、新しい作品って恐らく評価はしにくいですよね。
てことでまー試験で評価されたいんだったらぶっちゃけ不向きです。っていうのを、4年間わりとマイナーなレパートリー取り上げた私が言うんだからそうでしょう。笑

あとは実は試験の数日後にオーディションもありまして(それに上手いこといくと卒演やら新人演奏会やら本番もらえる。)、その時なんかは他の楽器の先生の耳にも触れるわけです。

結局、そのオーディションの結果は、とりあえず、なんていうとおこがましいですけど、学校の新人演奏会てのに出れるようになりました。
それだけでも大変ありがたいんですが、いくら他の人との兼ね合いやらがあるとはいえど、取りたい本番がひとつあったんですがそれを取れなくて。


うーん、まぁしゃあなしだなぁ。それでも頑張ったし。
という思いと、でもやっぱ欲しかったなーっていう悔しさみたいなものはあります。


本番前はそういうのを意識し過ぎると音楽そのものに集中出来ないので、まずはやりたいことに集中します。
ただ、終わるとやはり結果が欲しくなる。


なので、やってる時はとにかく自分がやりたいことをやれるかどうかが一番大きな目的で。
だから終わるまで、あの本番がそんなに欲しかったのかぁ、自分。なんて気がつきます。


うーん、
そうかぁ。



結局、
新作だろうが、随分と演奏され尽くしたレパートリーだろうと、「おぉいい曲!」て思ってもらえるだけの圧倒的なプレゼン能力(というか表現力)が欲しかったけど4年間じゃとても、ってなもんで、この後も追い求めて手に入れたいなぁと思うのです。

なんていうかな、自分色になんでも染める!!的なのではなくて、むしろそれぞれの曲にはそれぞれ相応しい見せ方(聞かせ方)があるわけだから、それを何もないところから掘り起こすってなところでしょうか。
彫刻みたい?




こうして試験とかオーディションを終えて。
同時に、大学生として受ける先生のレッスンも終え(実はまだ一応残ってるのですが、ソロは最後だし。節目。)、大学生っぽいことは着々と終わっていきました。


いろいろと書きたいことはたくさんあるので別で書こうと思いますが。
卒試だけでなく、他の試験なんかも自分がこれやります、て言ったら快諾してレッスンをして下さった有村先生。
また試験や、それ以外の門下のおさらい会や、更にはコンクールの為の練習でお付き合いいただいたピアノの大堀先生。
本当に、ありがとうございました。

オーディション後有村先生と、大堀先生に弾いてもらった門下3人とで。



そして試験の度に長ーい時間(4,5時間ぐらい...?)審査をしてくださった先生方にも。ありがとうございました。(見てないでしょうが。。)
しかもその疲れた状態で生徒が終わった後に講評を聞きに来るわけで... 今思うと、先生という方々はいろんな意味で凄いです。言わずもがな。



前後期各1回のかける4年間で全8回の試験を終えたわけですが、最後の最後のオーディションが一番先生方多かったんですね。
多分小学校の1学級ぐらいのものすごい目つきの大人が雁首揃えて3列になって座ってらしたんですけど、その時の「やってやんろー!!」みたいな、敵地に乗り込む的な(敵ではないはずだが)、


なんかそういうの


嫌いじゃない(キリッ)


って思いながらお辞儀して吹いたあたり、逆境だーいすき☆みたいな感じなんだなあ自分って思ってました。松岡修造か!!!!
ま、事前に後輩の演奏とか聞いて中の様子とか見てたわけだから、そりゃービビるこたぁないんだけどさ....


ということで、結局この8回(+アンコールでオーディション)の試験で何を手に入れたって、最終的に自分のワガママを貫き通す事だったのかしらーなんて思っているKでした。



は〜。いろいろ更新したいことあるので、また今後はもちょっと頻繁に書くはずだ。
(ちょっと試験の事書くのは勢いが必要ですね。笑)

では、あぁぁでぃおす!!!

2016年1月16日土曜日

最近90年代以降の作品ばっかを学校で吹いている。

今日学校で「金曜ロードショー、今日はラピュタだよ!!」と言ってみたら、私ジブリで育ってないからあんまり... という友達が2人や3人どころじゃなくて結構ビビりました。


日本人やり直してこい!!!!!!


嘘です。Kです。

ちなみにラピュタとスラムダンクは日本国民の文化的な義務だよね。ぐらい思ってます。え?読んでない?読んでこい今すぐ!!!!!!!!!



( ゚д゚ )彡



久しぶりに学校の話を。(って最初の前置きも学校のことだったが)

私の在籍しているコースってのが、先日の演奏会実習なるものもそうなのですが(自分で企画・運営して勿論演奏までするっていう)、コンチェルト実習なるものがあります。


私は今回、下の学年の方たちに伴奏をしてもらって、吹奏楽バックにコンチェルトを出来ることになり、選んだのがJohn Mackeyのソプラノサクソフォンと吹奏楽の為のコンチェルトより、1,4,5楽章。

ソリストは勿論、バンド(吹奏楽)も難しいのでなかなか攻めちゃってるなあ、自分、、なんて思ったりしてるんですけど、

いやー、好きな曲だからね。 めっちゃワクワクします。


この曲っていうのが、須川さんのCD "ヴィルトゥオーゾ・コンチェルト"の1曲めに収録されていて、CD全体がこの曲のイントロの持つキラキラした感じで始まるんですね。
そっから力強いソプラノがぐわーーーって入っていくんですけど・・・


張り切りすぎてっていうのとバンドが結構音大きくてガン吹きしたらほっとんどの高音裏返りました。 素人かッッ!!!!!!!!!!
そんなわかりやすいエラーしたことないよww まあでも、いい勉強になりましたw

多分舌の位置が高いのと、アンブシュアが不思議なことになってたのかな...


コンチェルトというものをやるの自体は初じゃないものの、吹奏楽とやるのはこれが初。
張り切らないわけはないし、音が大きいのも覚悟してたのですが、予想するのとやってみるのとではわけが違う。
とはいえ、やはりバンドの音がアツいからこそぐわーっと来るので、まあ・・・ 頑張ります!w
ちなみにあとは直前リハやって、本番です。えぇ、そんなもんです。


でもな〜 結構勢いのみで吹き飛ばしてしまったんで、ホントはどの音も逃したくないね!
ということで、残された時間でやれることをやりましょう!はい、頑張りまーす。


ちなみにどの楽章も好きなんですけど、今回やる中だと4楽章が一番好みです。フフー(*°∀°)=3



で、この写真の手前の楽譜のファジーバードは、今院生の室内楽のお手伝いをしておりまして、今日は来週に迫った試験のまえのおさらい会でした。
そう、今日は何かと蓋を開けてみたらヘビーでしたww

1年生のときに受けたコンクールの準備のときにさらっていたのですが、その時はなんかあんまりちゃんと出来なくて...
今やってみると、また結構違いますね。

そして人前で吹くのは多分これが初?だったんですけど、やはりいろいろと粗はありながらもそれでも概ね悪くないかなーなんて思ったり。
とはいえ、やはりもう少し出来ることはあるので、こちらもやはり残された時間の中で頑張ります。



でも実はもう一つ直近でさらわないといけないものがあってだな...汗

どれもこれもヘビーなんですけど、この後そんなこともなかなかないだろうなあなんて思うと、追い込まれている日々すら愛おしいです。とか言えるあたり、まだまだ余裕がありそうです。
卒業後もそうやって発表できる機会を作れるよう、頑張ろうと今から決意するのでありました。ちゃんちゃん。



以上、実は明日はオケ本番のKでした。ハチャトゥリアン!!!

2015年12月25日金曜日

2015年ハイライト。

小生のTwitterをご覧の諸君ならばご存知であろう。
最近私がやたらレンタルビデオ店に走ってはジェダイが帰還しないなどと他愛もない事を言っているのを。


正直、上手いこと言ったな、などと思ってしまった。不覚!!!!!

ということで、そんな自らを戒めるべく今からダークサイドに落ちてきます。嘘です。Kです。
むしろマスター・ヨーダを全力で捜索してるので、見つけたらすぐに私までご一報下さい。すぐに弟子入りします。

え? 映画館に行けばきっと私のフォースも覚醒する?
だからその前にエピソードⅥ ジェダイの帰還を見たいけどジェダイが帰還しn(ry



(。-ω-)zzz. . . (。゚ω゚) ハッ!



先日、年内の本番納めをしましたので、ちょっとかいつまんで振り返ってみようと思います。
今年も、いろんなところで演奏しました。皆様、ありがとうございます!


今年は確か、まず波多江門下発表会から始まったのかな。
フランクのソナタを演奏して。この曲、初めて波多江先生の演奏聞いた時に演奏されてたので(当時はタイトルとか作曲者とか言われてもまったくピンと来なかったのに。笑)、なんというか、「おぉ!」って思いながら練習してました。
更にはこの曲、今お世話になっている有村先生もやはり得意にされている曲なので、丁度以前お世話になっていた先生、今お世話になっている先生、が交わるポイントだったのですね。

・・・ってサックスなんてレパートリー少ないんだからいくらでもそんなクロスポイントあるだろ!って?
うん、まあ否定しないさ!しかし初めて聴いた曲、って意味ではコレ以外ないから!ね!そういうことにしとこうぞ!!!

あとは試験とかか。(アッサリ)


からの、香川(3月)とか。
25年ぶり?の濃霧に見まわれ、挙句飛行機が飛ばないかもなどと言った時に私の頭の中のインテルを総動員して半分の門下メンバーを何とか関東に帰すという荒業をしました。
(ただまあ、それって私が指示出して、実際仕事してくれたの後輩ですからねw)
高松駅に隣接?しているうどん屋さんが美味しかったなあ〜。ってだから演奏のことじゃないじゃんそれw




5月が上半期最も濃かったかもな!
なんとびっくり5月4日にスターウォーズ演奏したり(その後本番ハシゴはさすがにキツかったな、、、 でもキツいとか言えるの幸せ、楽しい☆とか思っちゃってる自分はまたバグってるかもしれないけど大丈夫だななどと確信しました)。
朝からJ-WAVEで特番やってて、それを聞きながら六本木ヒルズアリーナ向かって... あぁ、なんか、楽器やってて良かった、などと単純なこと思ってました。w
ちなみにその時に4,5を見て、スター・ウォーズおもしれえ!!って思ったのにここまで引っ張った自分にさすがに後悔してます。。
また仕事出来たらいいな!本当にこれ、楽しかったです。

J-WAVEのHPから拝借。


あと初オケも5月!
ラプソディー・イン・ブルーのトラのお話をもらって、オケでずっと吹いてみたいと思っていたので二つ返事で出ます!と言ったような。
今のうちに経験しといて良かったな、という失敗?というか感覚を得たりなんかしたりして、また弦の感覚を久しぶりに直に体験して、楽しかったです。
やっぱりオケいいよね〜〜。


何よりワールドサクソフォンコングレス!!!!
TSQとして参加させてもらって、委嘱作品という音源(お手本)のないものを演奏する大変さみたいなのもありますけれど、所謂現代曲、て難しいよぉ、ヒーなんていうところから始まり、終わる頃には現代曲って面白いな、とか、初演や技術の開拓を積極的にやっていくことの面白さ、必要性なんぞを感じました。
欧州に渡るときはいつも何か修行的意味合いを背負って行く感じなんですけど、今回もそんな感じでした。でも楽しかったな。


夏休みは3度の河口湖滞在。笑
どれもこれも楽しかったです。合宿とか、河口湖音楽祭にも参加させてもらって、なかなかハードスケジュールではあったものの、すごーく楽しかったです。
そして実は初めて、シエナのアンコールで他のお客さんや団員の方に混じってステージに乗って星条旗を吹きました。中学生の時から憧れだったので、今更ながらという感じではありましたけれども、楽しかったな〜。

ってここまで書くと楽しかったことばかりのように思いますが、実は私が2年生かな?の時からお世話になってた外苑前のShared Terraceが閉店してしまったのも同じく8月。
大体月1でずーっとやっていて、かなり好き放題やらせてもらっていたので本当に感謝しています。そしてそんな大好きなお店がなくなってしまう寂しさもありましたが...
閉店の日に、母とモーニングのフレンチトーストを食べれたのは、良い思い出です。



11月には最後のサクオケ。
もうこんな大人数で、しかも中長期的に取り組むことなんてこの先ないのかもなあなんて思うと、いろいろ勉強してやろうと思って今年はまあまあ意欲的に取り組んでました。
今までも、やはりやらされているうちは面白く無いので自ら意欲的に取り組んでいるつもりでしたが、実際自分が最高学年になって取り組むのとはわけが違ったて感じです。
しかも気がついたらコンミスだったし。当日まであんまり覚えてなかったし。(「自覚持てよ!!!」というシュウゾウの声が聞こえる。)

いろいろありながらも、それでも結果的に上手いこといって良かったな〜なんて思ったりしました。いい後輩、仲間に恵まれました!アリガトウ!



今年のヤマが先日の演奏会実習!
いや〜・・・ 駆け抜けたね!
勿論反省はたくさんあれど、それでもいろんな人に聞いてもらえたこと、何よりやってみなければわからないこともあったわけで。
いい機会でした。毎回出てくる度に衣装と楽器を変えることがいかに大変だったかも含めて、な・・・笑
(特に衣装www)



他にもここには挙げきれていない本番がいろいろとありました。

どの本番からも得るもの、楽しさ、時に悔しさも?入り混じりつつ、あ〜生きてるっていいなーなんて谷川俊太郎かっ!ってな感慨深い、プライスレスな時間を過ごしています。
(・・・いろいろ盛り込んだな)

来年も、皆様のお目にかかれることを楽しみにしつつ、また頑張ります。ということで、お仕事お待ちしてます☆(そうなるよねw)



今年も楽しかった!
また6日程度残ってますが、ありがとう2015年!



で、その残りの日々でフォースを覚醒させたいKがお送りしました。
はい、またねー☆

2015年12月12日土曜日

【御礼】サクソフォン デュオコンサート終了

ようやくちょっとゆっくりしております...

あったかいカフェオレをちゃんと豆から入れて、一息つきながらブログを書いております。ぬくぬく...



とか言うと、なんか女子っぽいじゃん?

実際?

確かにね、ぬくぬくしてますよ。コタツで。
確かにね、一息ついてますよ。ほうじ茶と共に。


↑なんかこういうこと書きたくなるあたりっていうか、自分でオチまでちゃんと書きたいところがオチつけ!・・・って落語家じゃねえし!Kです。


(゚Д゚)ハァ?


さて、前回の記事で書いておりましたサクソフォンデュオコンサート、無事終了いたしましたのでご報告です。
御来場頂きました皆様、ありがとうございました!

ならびにお手伝いしてくださったアートマネージメントコースの皆様、たくさん力を貸してくれたうめちゃん、テナーを貸してくださったアキさん、ピアノの大堀先生、そして共演してくれたさーやん!
本当にありがとうございました!


左からさーやん、大堀先生。

SAKANA良かったよ!とか、モシュコフスキーのトリオを取り上げたのですが、良い曲だね!と言って頂けて、取り上げた甲斐があったなあとホクホクです。
いい曲でしょ!笑

どの曲もそうですが、コレで終わり!ではなく、またどこかで再演して、こんどこそ?自分のモノにしたいですね。

ここが始まり!
この後いろいろとあーすればこーすれば論が展開していくんですけど(ネタバレかよ)、まずはやるんだ!って決めてちゃんと楽譜の二重線まで辿りつけたこと、ラクな方へいかずに怪我するなら今のうちだ!と決めこんで挑戦出来たことは良かったかなあと思います。

 いい機会を与えてもらえて、幸せでした。






ということで、こっからはあまりブチまけない程度の反省会です。


・・・タイトル、【御礼】、じゃなくて【反省】、のほうがいいんじゃねえのかそれ・・・



まあなんというか、終わってみて、無事終わったなあっていう安堵感と、でもまだこうすればよかったああすればよかった、っていう悔しさとが同居している感じでした。

個人的には、(演奏に関して)いろんな条件を鑑みるとあれが妥当かな、なんて思うんですが、その条件をつくれるのはまた自分なわけで。
("条件"、の例としては、時間の作り方、取り組み開始時期(ってやっぱ時間の作り方)、計画性についてなどなど...)

個人的には、とにかくガーーッってやった感じがしないでもなかったので、終わった後は「もうちょっとそつなくこなせるようになりたい...」等と思ったものの、1日経ってみて思ったのは、むしろいつの間にかそつなく並べることは出来るようになってたんだなあ、と真逆の事を思ってました。

むしろ、1曲1曲、ワンフレーズに賭ける何かとか、ぐぁッ!!と一瞬惹きつける何かが足りなかったな、器用に立ち回ろうとしていたなあ。


一瞬一瞬に今まで培った何かとかを詰め込み過ぎるのは重いかもしれないし、残念ながら練習で出来たからって本番で出来るとは限らない。一番練習した人が一番上手く出来るとも限らない。ある意味、非情な世界かもしれない。
それでも、ステージに立つ限りは見せたい何か、聞かせたい何かがあるわけだし。
そういうものを持ち込んでも良いんじゃないかなんて思ったわけです。多少重くても多少押し付けがましくとも。

ちょっとスポ根的な、ドラマチック過ぎるかもしれないけれど、なんかドライにこなす、みたいなのが私には合わないようです。
(別にそれでもいいと思う。ぶっちゃけ演奏する限りは本当に大事なのはステージで何をやるか、だと思うので。)

それだったら、なんかしつこすぎるぐらいアツい何かを、重くならない程度に持ち込んでも良いんじゃないかなあっていうところへ結局帰ってきた感があります。
高校生の時とかわりとそんなだったと思う。うーん。


ーと思って、先日本番があったので(まあやってる曲は全然違うんですけども)、惹きつけるぞッ!!ってなぐらいにパリッとやったら上手くいったんですね。
ちょっとある種のエゴイスティックな感じがあるので、なかなかあの感じを試験とかでやろうと思うと難しいかもしれないけれど(エゴが重すぎるとそれはそれで上手くいかないし)、せっかくだったら上手くやるよりは、惹かれる何かを持ってる奏者になりたいものです。
そこに上手さが兼ね備えられたらいいなあとか。



とはいえ、今回のコンサートも上手くいった部分と、何かが先走って上手くいかなかったところもあるし。
かなり、具体的にこれをこうしないとな、という新しい課題がクリアになったので、せっかくなのでそれらを克服して卒業したいところですね!



ということで、また新たなKに是非ご注目下さい。(手前味噌)



ただね、リサイタル準備、案外楽しかったです。
いろんな人に御案内送ったり、ご用事あって来れない方もあたたかいメッセージを頂いて。
久しぶりにお顔を見れた方もいらっしゃったし、音楽関係じゃなくてバイト先繋がりとかで、日頃私が学校でやってることを見てもらえるっていうのもあったりして。嬉しかったです。
そして何やらお土産やら頂いてしまって... 恐縮でございます美味しく頂いております~~~

リサイタル(コンサート)の準備=ワクワクのための準備をするの、悪くないですよ。(2回め)



てことで、次は(次こそは?)、独演k(ちっがうよ!!!!!!!!!!!!!)・・・もとい、ソロリサイタルかな!
いや、でもその前にUnknown SQでなんか仕掛けたいかな!



再度、日頃より応援して下さっている皆様にも、
ありがとうございました!

またより一層精進しますので、今後共よろしくお願いします!



今回行けなかった!というアナタにも、私のパリコレか!!!というぐらい毎回服が変わるところ・・・ じゃなくて、漫談と言われるMCを、・・・じゃなくて(汗)、是非私の演奏を聴いてもらえますように!
また頑張ります〜〜〜!!!


以上! 今はハーゲンダッツであひょー!なKでした。

2015年12月2日水曜日

12/7 演奏会実習に向けて -SAKANA

ちょっとご無沙汰感がしますね。

11月書いてないのか!いや、正確には途中まで書いたんですけど、なんかもう遅いかなと思って公開してないのが一つあってだな...
あとで日付を11月の設定にしてしれっと公開しときますね。

ということで時間操作感MAX!! Kです。


  工エエェェ(´д`)ェェエエ工



久々に更新したその理由は、ズバリ!お知らせでございます。

来る12月7日(来週の月曜日)に、この4年間一緒の門下で勉強してきた守沢さんとデュオコンサートを開催します。
・・・コンサート、とリサイタルの境目がわからず、コンサートと銘打ってます。
(調べたら、独奏や独唱なんかがリサイタルだとか。でも今回は二人だし(二人でもジョイントリサイタル、などと言うのですが)、コンサートが良さそうだなと思ってコンサートにしました)


私達のいる演奏家コースていうのは、4年次に誰かと組んで演奏会をやる、っていうのが授業の一環としてあるんです。

企画をし、チラシを作ったり宣伝したりっていうのも全て込み込みで授業。
要は、コンサートが出来るまでどういうプロセスが必要なのかっていうのを勉強しましょうっていうようなことです。


伴奏をして下さるのは、私達が日頃試験などでお世話になっている大堀晴津子先生です。

現在鋭意準備中!
予約等不要、入場無料ですので、お近くの方は是非、お越しください!
(詳細・チラシはこの記事の最後に載せてます。ご参照下さい。)




ってことで、今日はその準備の模様をひとつ。
あんまりこういうのを詳らかにするのはすきじゃないんですけど、いやーそうも言ってられない!(?)

今回、チラシにも載せている藤倉大さんが作った「SAKANA」。
この曲は、2008年に大石将紀さんによって委嘱された作品で、重音や微分音といった現代奏法を用いながら深海の情景を描いているような曲です。

絶対にやろう、逃げないぞ!ってことでチラシに載せたはいいものの、いやはやなかなか難しいんですよね。。
YouTubeとか手元にあるコマでどうにかするにも、なかなか限界が... と思っていたら、有村先生が大石さんを紹介してくださって。

ということで、この曲を誰よりよく知る大石さんに教えを請うべく、レッスンを受けてきました。


「え、そんなんしか吹けないの?」
とか、なんかもうプログラム変えれば?ぐらい言われたらどうしようという恐怖がなかったといえば嘘になりますが、全然そんなこともなく。(笑)
気さくに、しかし内容としてはひじょうに示唆に富む事を言って頂きました。
自分が思っている方向性は悪くはないものの、もっとこうすればぐっと変わるよ、というツボといいますか、コツと言いますか、を教えてもらいました。


現代曲っていうと、聞くも演るも難しいイメージで、卓越した技術を持つ人以外が入ってはいけない領域、みたいに思っていたところがあったんです。

でもこの間の夏にコングレスに行ってちょっと考え変わりましたね。

その難しいという現代曲も、取り組んでみなければ(そこで必要なものが)得られないだろうな、というのと、日本人である自分が、現代の日本人の作品を取り上げるということに意味があるだろうな、と。

そして何より、こういった難しそうな曲、に学生のうちに取り組んでいくことって大事だろうし、コングレスの時とかも意外とやってみると楽しかったんですよね。
更には失敗するなら今のうちだ!!えぇい!!
という、いろいろな要素が相まって取り組んでいるんです、今回。


実際ここまでやってみて、まあ勿論まだまだ体に入ってない部分もありますけれども、それでも今自分が出来る事を表現したいな。
それに、ある意味余裕がないからこそ(爆)、もしかしたら純粋に音楽に向き合えているかもしれません。矛盾か?

紹介してくださった有村先生、そして大石さん、ありがとうございました!



と、ここまで書いたらただレッスンを受けてきた感じですけど(いや、まあそうなんですけど)、・・・わたくしミーハーですから。


・・・もらっちゃった☆


サイン!!! サインね!!!w
Apple Musicで聞いて完全にハマったJacob TV作品を取り上げたこのCD。フランスで買って、そしてそれに日本でサインをしてもらいました。


・・・なんだろう、この・・・
踊る大捜査線の「通販で買っちゃった☆」感・・・。(わかる?わかるよね?わかんない?w)



以上!!! みんな、来週月曜は昭和音大においでなすって!!!
ミーハーの塊、Kでした。



【木村佳 × 守沢早也香デュオコンサート】
2015年12月7日(月) 19時開演(18時半開場)
@昭和音楽大学 南校舎 ユリホール 入場無料

--プログラム--
H.Villa-Lobos/ Fantasia(守沢)
藤倉大/ SAKANA(木村) 
M.Moszkowski/ Suite Op.71 for two violins and piano


2015年10月31日土曜日

連続Blog小説「レジェール 〜そのリードは最強か」 -INDEX

Index of レジェール 〜そのリードは最強か

第1話
第2話
第3話
第4話


ちなみにご参考まで。

ソプラノ、アルトはレジェールとケーンのリードが共存しています。テナー、バリトンに関してはまだやってないので、続編かあるいは「百聞は一見にしかず」。アナタの目と耳でお確かめ下さいNe★

2015年10月27日火曜日

連続Blog小説「レジェール 〜そのリードは最強か」 第4話

「ケーンのリード、略してケーンです。小市民じゃねえよ?
なんかしゃべれって言われて来てみたわけだが、あんま俺しゃべんないんだよ。前回までの話って言われても難しいな・・・
要は、Kがレジェールとか言う若造樹脂製リードに入れ込んでたんだけどな、その関係が崩れるかもしれないなっていうのが前回までの話だ。こんなとこで良いか?
・・・え?俺とレジェールが共存出来るのかって?
同じ瞬間には出来ない。リガチャーがマウスピースに固定できるリードの数は、ひとつだけだ。
それもそうだろ?2つ出来たらダブルリードになっちまう。ま、2枚付けられるんだったらそもそもマウスピースもリガチャーも要らなくなっちまうが、んまぁ俺たちはチームだからな。あいつらが、俺には必要なんだ。
さて、今回これが最終回らしいじゃないか。ここまで俺はKを見守ってきたわけだが、まあ俺のところに戻ってくるっていうんだったら、俺は一向に構わない。基本的に、去る者追わず、来るもの拒まずってなスタンスだし、な。」


・v・


怪訝そうな表情で、レジェールが言った。
「どういうことだよ。俺は、タフなリードだぜ?」
レジェールを横目にやりながらも、Kはケーンのリードのパッケージを手にし、開けようとしていた。
「確かにあなたは、ケーンっていう草食系なんかにはないタフさがあるわ。肉食べないけど肉食系よ。私がガツガツいこうと、対応してくれるし、ツッコミの切れもいいし。」
「・・・そこまで褒められるとちょっと照れるんけどな。」
「でも、やっぱり大きな音を吹こうとすると、時々耐えられてないのよ。だから音が潰れてしまうし、それはつまり表情の豊かさがなくなる。でも私はそんなあなたを見たくないの...!!!
そう思ったら、いつの間にか自分を抑え込んでいたの。それでもしばらくは上手くいってたと、そう思っていたから・・・。」
リードのパッケージを開ける手を止めようとしない。Kはそのまま、小分けにされているリードたちを自分の元に迎い入れようと開封していく。
「でもある日、気がついたの。なんか最近ヘタってくるなって、そう思うことが多くなってきて。それも吹き始めて結構早いタイミングで。」
「ヘタるってなんだよ!トマトのヘタか!」
「そういうこと言ってんじゃないの!!! しなってくる!音が薄くなってくる!貧相な音しか出てこなくなる!こう言えばいいの!!??」
そう言うKの目には、涙のようなものがうっすらと見えた。
「それは・・・ ただ、俺のせいかもしれない・・・。
そうだ、多分それは俺のせいってだけで、他のレジェールに言えばそんなことはないぞ、あぁ、そうだ、そうに違いない。だからほら、五代目のレジェールを買えば・・・!」
耳は貸す、がしかし、Kの手は止まらない。
「もう・・・ 終わりなのか・・・? 俺たち・・・」
ちら、と視線をやったKは言い放つ。
「別に。」
「なんか・・・ 言ってくれよ・・・」
「特にありません。」
「エリカ様かよ。」
「まあ、」開封したばかりのケーンのリードをつけ、リガチャーのネジを締めながらKが言う。
「別にあなたを使わないなんて、一言も言ってないわ。」
「・・・え?」
レジェールは、一瞬彼女が何を言っているのかわからなかった。
「だから、ケーンに一本化するなんて、誰が言ったの。」


・v・


このやり取りの1時間前のことである。
Kは楽器店に居た。
自分の欲しい音が出ない。ー確かに、弘法筆を選ばずなどというものの、道具のチョイスは大きく演奏に反映される。特にリードという、音の源ともなれば特にそうである。
欲しい音を出すには。どうすればいいか。
彼女は、今の居心地の良いコンフォータブル・ゾーンから一歩外へ出てみようと思ったのだ。となると、マウスピースか、リガチャーか、リードか。
迷った末、先生の助言もあってリードを変えてみることにしたのだった。
「それをそのまま継続して使わなくてもいいと思う。ただ、違うものを使うことで、新しいインスピレーションを受けるというのは、悪く無いと思う。」
この一言が、Kを楽器店にまで連れて行ったと言っても過言ではないだろう。

気がつくと棚に所狭しと並ぶリードを取り、ぢっと手を見る。
「・・・啄木か、って突っ込んでよ・・・」
ケーンに向かって話しかけた。
「ていってもなあ。俺フランスの工場から真空パックされて日本来てるから、まだその日本式のノリツッコミ慣れてないんだよ。」
「じゃあエスプリの1つや2つきかせなさいよ・・・!」
「・・・ザブジュバン・・・」
「は?!」
「・・・ァザブジュバン・・・」
「わかりづらッッッ!!!!」
ていうかそれ、エスプリと言えるのか。Kはものすごく問いたかったが、
「良いのか? 俺はレジェールみたいな反応の良さもタフさもツッコミの鋭さもないぜ。もしかしたらそんなヤツがパラパラいるかもしれないが、な。」
と続けられたので我慢し、答えた。
「別に・・・。 アナタだけを使うわけじゃないから。」
「は?」
「まあいいから。私んとこ来なさいよ。」
ケーンはそのまま、レジに連れて行かれた。


・v・


数日後。
Kの楽器ケースの中には、レジェールとケーンのリードが共存していた。
「一体どぉなっちゃってんだよ。」
レジェールがケーンに話しかける。
「何でお前と俺が共存してんだって言ってんだよ、おーい」
「お前よくしゃべるなー、レジェールだっけ?」ケーンCが答えた。
「いや、その前に岡村ちゃんかー!って突っ込んでくれないかなあっ。ったく、お前ら10本もいりゃあよぉ、そういうツッコミ出来るやつもいるだろ?なあ?」
といっても、レジェールと違って彼らは実際に音を出してみないとどんな音を出してくれるのか、どういう状態なのかよくわからない。言わばポーカーフェイスなのである。
「まあツッコミは良いや。ところで、俺たちこのあとどうなんの?」
「・・・お前、所詮樹脂だな。」
ケーンのリードDが呆れながら言った。
「お前は今後、俺たちと一緒だ。俺らは基本1箱に10本入っている、いわば10人でひとチームであり、ローテーションしながら使われ、選別されていく。
お前は今まで、言わば"ヘビロテ"でずっと使われてきたがな、その一人勝ちはここまでだ。お前は、ローテーションの、言うなれば11本めになるんだ。」
「・・・え? 俺も歯車的な感じで回るわけ??」
「そう。しかもお前の場合、俺達と違ってトクサで削ったりとか加工出来ない分、考えようによっては柔軟性に欠けるってわけだ。」
「そんな・・・! で、でもタフさなら、」
「キミの方が上だって? そうとも限らないと思うけどね。だからこそ、僕らは5本とか10本とか入ってるし、こっちは戦略で勝負出来るからね。」
ケーンEは軽そうなクセにチクチクとつついてくる。どうも、うる星やつらだ、などとレジェールは思っていた。

「だ、だったら勝負だ!11月7日土曜日 新百合ヶ丘の昭和音大サクソフォーンオーケストラの本番で、Kはどっちを使うと思う?え?
やっぱ乗り番がそれなりに多くてってなったらケアが簡単な俺だ。あぁ、そうに違いない!」
テアトロ・ジーリオ・ショウワにて14:30開演のあれか? だからこそ、俺の出番じゃないのか?あいつ、きっとその前の文化祭あたりで試して、俺たちを選ぶと思うけどな。」
「でもまだ時間はある。ってことは、もしかしたら他のレジェールを選んで使ってくれるというパターンもあるな!5代目・・・!」
「でも5代目って徳川だったら綱吉だろ、生類憐れみの令、ってことはやっぱり生物の僕らにも勝ち目があるってこと?」
ケーンFはどうやら歴史に詳しいようだ。
「徳川かよ!!!!!!! Kは歴史に弱いからな!!!それはないと思うぞ!!!はんっ!!!」


そんなやり取りを知ってか知らずか、Kは今日もいい音であるか自問自答しながらも、理想に向かってひた走るのであった・・・。

「吹きづらッッ!!!」


<< 完 >>


キャスト:
K- サックス専攻の音大生。外食のメニューは10秒程度で決める、自称即決女子。
レジェール- 樹脂製のリード。状態変化が少なくタフさを自負する、自称最強のリード。
ケーン- ケーン(植物)から作られたリード。音の良さでは定評のある、自称老舗リード。
男女- 夜な夜なバーで語り合う、暇な人達。

〜この物語は個人的な主観を元にしたフィクションです。
実在の個人・団体とは一部を除き一切関係ありません。



人気ドラマだとこのへんで「映画化決定!!」だな。