2014年12月30日火曜日

チーム・ブライアン

2014年が終わろうとしています。

ここまで来たらもうさっさと終わってしまえ。そして2015年よ、来い!!という意気込みでタンスの整理とかしてました。Kです。コニチワ。

ちょっと前に実は国外逃亡(という名の旅行)もしたので、その旅の話もちょっとできたらいいなあなんて思ったりするのですが、写真は実は別のsaxofocusに置いてあるので(まだちょっと増えます)、そちらも合わせてご覧頂けたなら。


♪~ <(゚ε゚)>


今年は全豪オープン(テニス)に始まり、オリンピックに全仏(テニス)、ワールドカップ(サッカー)と全英(テニス)が被ってあーら大変という時期があり全米(テニス)、ちょーっとだけブンデスリーガ(サッカー)見つつツアーファイナル(テニス)あり、アギーレジャパンをちょいちょい 見・・・

はい、スポーツ観戦がとてもおもしろい1年でした。笑


それもあってか、読んでる本が最近は特になのですが、スポーツ系が多かったかもしれません。
・・・いつものことかな。笑


最近読んだ本だとコレが面白かったかな。




フィギュアスケートを御覧の皆様ならきっとお馴染みのお名前でしょう。「ブライアン・オーサー」。
キム・ヨナ選手を金メダルに導き、続いて羽生選手も金メダルに導いた名将。

でもてっきり、もうコーチとしてすごくキャリアがあって的な方なのかと思ったら、キム・ヨナ選手を教えるまではプロスケーターとしてショーで滑る傍ら教える、みたいなそういう感じだったんだそうな。


こういうのに食いつくなんて、ミーハーだなあ・・・(-∀-)て感じかもしれませんが(まあ否定はしないよ)、意外と読んでみると面白い。
私はフィギュアスケートについてはそんなに詳しくないので(ジャンプはアクセルか否かしかわからん。)、もしかしたら羽生ファン(ユズリストっていうんでしたっけ?)とかにはもう既にそんな話知ってるよ!のオンパレードかもしれませんが、実際この本の中身は羽生選手よりもキム・ヨナ選手の話が多くを占めている気がします。
(あとはブライアン・オーサー氏が選手だった時の話。)


キム・ヨナ選手はこう育てた、ハビエル・フェルナンデス選手はこう、羽生選手は、とそれぞれこういう人だからこういう風にしました、という処世術?!みたいなものとかもあったりとかして。


この本で今の自分に一番勉強?になったのは、「ピーキング」や力配分の話。

力配分・ピーキング

いくら試合だからということを考えても、ユヅルは演技中に落ち着きがなさすぎた。すべて全力すぎるのです。
(中略)
全ての要素を全力で演じ、ずっとドラマチックでなくてはならなかったのです。
これではジャッジの方も息がつけませんし、どこが見どころなのかボケてしまいます。

これ・・・ そうなんですよねえ、私もあったなあ・・・ いや、今でもあるなあ。笑
抜くところは抜かないとって話なんですけど、なんでかなあ若いんだよねえ。笑

見どころ(聴きどころ)をボカさないためにも、抜くところを作るのは必要だなあというのは、音楽でもこういうフィギュアスケートでも、やはり「魅せる」(あるいは見せる)事を大事にする事において、欠かせないのですね。


というのと、ピーキングについて。
ピーキングて、要はどこにピークを持ってくるのか、・・・平たく言うと(心体共に)コンディションをどうやって整えるか、みたいな話になると思うのですが。

羽生選手は、それこそメディアに「今、試合前の公式練習で、・・・」みたいな感じで逐一報道され、やれジャンプ跳んだの着氷がどうのって練習の時点で注目が集まるわけです。

私も前までこの報道に踊らされて?ましたけど(とかいえあんまり気にしてないんだけどねw)、正直練習で着氷出来ても本番で出来なかったら意味ないわけで。
逆を言えば、練習でダメでも本番で出来ればいいわけです。

羽生選手はいつでも完璧じゃないといけない!があるから、いつでもどこでも着氷しなきゃいけない!!ていうのがあったのかと。

「練習で出来ないことが本番で出来るかッ!!」ていう言葉が聞こえてくるからってことじゃないかと思ったりするんですけど、但しその練習で、(本番の為に)わざとピークを落としている可能性もあるわけで。ていうのを知ったわけです。

だからその「練習で出来ないことが(以下略)」ていうのが、必ずしも当てはまらない場合もあります。
ま、さすがに練習で1回も出来なかったら本番でも多分出来ないけどねwwんふふふふ!w


ちなみに私自身この1年(でもないか?)、何回やっても出来るようにと思って、出来るようになってもまた出来るかどうかの確認みたいな、過去の自分なら「無駄な練習」と言ってるものをやってみたりもしましたが、やはり私にとっては無駄でした。。。

似たような話で、試合前の6分間練習で(大技とか)成功したら安心するタイプ、 成功すると油断しちゃって本番ポシャるタイプといます、みたいな話もありました。


そして私は確信しました― 本番前にうっかりいい感じだと本番でダメな人です。
精神状態的に「普通」か「ちょいワル」ぐらいがいい感じです。(何の話や。)


何が言いたいかって。
そういう見極めをして、それぞれがちゃんと計算をして本番へピークを合わせられるように、ていうのが、大舞台での明暗を分けるのではないかなと。
彼はその事を羽生VSパトリック・チャンのところで書いていて、それほど彼が(ピーキングを)大事にしていた、ともとれるし、チャンはそこが上手くいかなかったから羽生が勝てた、とも取れそうな。

とはいえ、今回のソチが結構タフな試合だったようで(団体戦があったりとかその他スケジュールの話とか)、その裏話とかもあるので、やはりピーキングも難しかった模様。
ファンにはそういうところも面白いでしょう。


ほかにもスポーツ系だと今発売してるNumberの羽生選手が表紙のやつも面白かったな。
特に松岡修造さんが書いてるやつ。



「練習どおりになんか出来るわけがないんですよ!」とか言ってるw

えー、それどういうこと!?て思ったアナタは是非読んでみてください。ってAmazonだと品薄MAXな感じっぽいので、店頭でゲットすることをおすすめします。笑
そして次の号は錦織圭ですよ、奥さァァん!!!


・・・買わせるなあ、Number・・・!!!


以上、町田選手の引退の仕方がアイドルっぽすぎてビックリなKでした。
ああ、しばらくBlog書いてないとやっぱりとりとめのない感じになってしまった・・・

来年もどうぞお付き合い下さいm(_ _)m
良いお年を!

2014年12月9日火曜日

「ネタがない」症候群

レッスン前になると、よく聞くセリフ。

「どうしよう、ネタがない。」

ネタ=レッスンで見てもらおうと思っているもの。
ちなみに同義語(文)には「やばいさらってない」。(さらう=練習する。)

それがどういう状況なのかって?

それは、試験前に「やばい勉強してない」「試験ヤバイ!!」がこだまする教室を思い浮かべていただくと、より伝わるかと思います。
つまり、ネタが本当にない場合ってそうそうない、です。


どうも、高校生の頃、試験ヤバイといって本当にやばかった。Kです。

ちなみに先日、生物がとってもやばくて血液型とかの話も周りが「おもしろーい」とか言う中、ちんぷんかんぷんで本当に泣きそうでした。ていったら、ホントに生物ダメなんだねという結論に至りました。
で、染色体ってなに?(まだ言う)



(;゚∀゚)=3ムッハー


で、そのレッスンですよ。
今日レッスンだったんですけど、ここ最近ずっとレッスン前に「やばいネタがない」状態になってるわけです。

別に吹いてなかったわけじゃないんですけど(そりゃそうだ)、なぜそうなるのか?
今日はその「ネタがない」症候群はどこから来るのか考えてみたいと思います。チャチャーン。

今週はもう自分自身わかってるんで割愛しますけど(一言で言うと「本番が1週間に2回あるときの時間の作り方に課題あり」でした。)、他の週で、ちゃんと練習してたのに直前になると「あれ?」ってなるバージョンです。


  • ちゃんと練習はしているけど、1曲しかやってない(※) or ピンポイントすぎる。
  • いろいろやり出したのはいいけど形になっていない。
  • 自信がない。


※大体2曲以上あるいは1曲+エチュードなどその他のものを仕込むので、1曲だと絶対的にネタが少ない。

一つ目は一言でいうと本当に「ネタが"足り"ない」。
もうちょっと頑張れ、しか言えないw
こういう場合って、だいたい直前に1つ仕込むしかなくなって、ヒー!てなる場合。
つまり、もっときちんと仕込め、です。
でもこれは少ないかなあ・・・

ひとつの曲をちゃんとやるのはいいんですけど、それってコンクールや試験前とかならさておき、普段はそういうわけにはいかないっていうか、1曲だけを集中してやるってそんな時間セレブな状態ってそうそうない気がする。
大体同時進行で何かをさらってる場合が多いので・・・


てことで、私が一番多いのは二つ目の「いろいろやりだしたはいいけど収集付かない」というパターン。
いろいろ持って行こう!って仕込みを始めるはいいも、前日ぐらいになると、「あれ?これもどれも見せられるクオリティじゃなくないか?」と思い悩むのです。。
だって実際そうなんだもん。。

なんでだろう?

  • 計画的にさらえなかった
  • 自分の力量が足りない

後者はもうある程度仕方ないかな、と思うんですけど、ただしそろそろ力量わかっておけよwというのはあります。
その能力的に時間をかけたら出来るものには時間を割くべきだし(その時間のかけ方にもいろいろあるわけだが、割愛。)、時間かけても無理だな―ってものは自動的に優先順位オチますよね。それを含めての計画性。

というか、それで出来ない時はじめて、先生に「どうやって練習すればいいですか・・・」とか聞くなり、つーかその前に自分で考えてみろよって話ではあります。
厳しい? でもこういう習慣、大学生ぐらいまでに身につけといた方がいいと思います。
それで本当にダメだったら、その時に先生がいるわけだし。私は大人しく甘えます。はい。

どっちにしても練習の時点でどうにか出来たものをどうにか出来ないまま持っていくのは悔しいですよ。ちょっと最近多いので反省している・・・。



3つ目の「自信がない」について。
周りに多い。お前口を開けば「練習しなきゃ」って言って実際やってるのに何で直前にこんなこと言ってるんだろう?ってすごく疑問で。
自分はあまりないな、これって思っていたけど、レッスン前に本当にネタがないとはいえ、シャカリキにさらっている自分を見て思った。

あ〜、なってるなってる。

で、だいたいレッスン前にヒー!!ってさらってった場合って、それが形になったところでムチャクチャつまらない形に落ち着いてたりする。
これほどつまらないことはないですよ。
勿論、じゃあ全くさらわず「すみませーん間に合いませんでした☆」って言えってそういう話ではないんですけど。


ちょっと変な話ではありますが、
練習に逃げてるパターンなんですよね。これ。
タラソワコーチから見た、浅田真央選手は恐らくこれなんだろうな。

大学入ってから、ちょっとその「練習に逃げる」傾向になりました。練習してるから出来なくても大丈夫的な。そんなわきゃない。
なんだろうなー、練習さえしてりゃーいいってもんじゃないんですよね。じゃあ練習しなくていいのかって勿論そういう問題ではない。

私の練習の仕方が悪い、という可能性がある。
少なくとも、直前にガーッとやってうまくいくタイプならいいけど、そうじゃないならむしろ頭がこんがらがるから、やめたほうがいい。

なんていうか、「正しい努力」をすることを推奨します。
無駄な努力をしない。 だって時としてその努力が才能の邪魔をすることもあるし、積み重ねをブチ壊す可能性もある。
努力してるから、って言葉に逃げて、物事の本質を向き合えてない場合が多いのだ。


じゃあその自信がなくて「ネタがない」症候群の人はどうすればいいの?って?

私の意見はこうです。

アナタの(あるいは私の)自信があるかないかなんて知ったこっちゃないっす。
やれりゃー緊張してても自信がなくてもいいんです。

だって別に自信がなかったら吹かないわけじゃないし。
むしろそういう人は自信があるから吹くの?自信なかったら吹かなくていいの?
自信があるとかないとかいってるから、不安になるんじゃないのって羽生選手が言っていたけど、その通りだと思ってます。

適度な緊張感があり、自信があり、心身ともに健康であり、
ってそんなパーフェクトな瞬間に本番があること・ あるいはレッスンが有ることなんてそうそうないっす!!!!!
過度な緊張があろうと、自信がなかろうと、体がそれなりに健康であれば(一応ここは大事)、吹けます。大丈夫。
体が悪い場合は、あまり無理するべきではないと思いますけどね。


とまあそんなとこですかね。「ネタがない」症候群の正体。

あとはレッスンとレッスンの間の期間に「モチベーションが上がらない」は実はこれが一番多いのかもしれないけど、書いてません。
私も自慢できませんけどたまにあります。

でもそういう時自分でじぶんにこう言うんですよね。


お前のモチベーションなんか知るかバーカ!!!!!!!!!


ていうかお前の練習はご覧のモチベーションの提供でお送りしてるわけじゃねーんだよ!!!ってなかんじですね。
下がってても吹きゃいいんですよ、練習すりゃあさあ!!!!!


以上、ネタがないを連発してても直前になったらネタがある風に装うことを覚えたKでした。
ま、実際そんな小技はだいたい見透かされてます。そりゃそーだ!
素直にまた頑張りまーす。

2014年12月8日月曜日

通訳日記

以前、本の話をしていたときにその話をしてた知り合いの方に

「そういえばKちゃんて長谷部みたいだよねー。真面目なっていうか頑固なとこっていうかetc...」

・・・どうも、女版長谷部のKです。

↑とか書こうと思っていたら、先日ZEROに長谷部選手出てたんですね。ZEROが密着!的な感じで。
見た感想ですか?


MAXおこがましー!
「似てるね」とか言われた時に「え?ああそうかもね」とか言ってた私一体何なんだ!!!!
日本中の、いや、世界中の長谷部ファンの人に申し訳ない。全然こんなチャランポランじゃないっす。


だってその番組中で開口二番ぐらいに「僕も選挙行きます」って


長谷部かッッ!!!! あ、長谷部だた。。


( ‘д‘⊂彡☆))Д´) パーン


少し前から、雑誌Numberで連載されていた"通訳日記"に大幅加筆?をし、出版されたモノを読みました。
タイトルはそのまま「通訳日記」。



ザックジャパンの監督・アルベルト・ザッケローニ氏の通訳として日本代表に帯同していた矢野さん。
彼がつけていた日記を大公開、ってな感じの本なのですが、よくこれだけ忙しい中書いたなと・・・笑
すごいですね。(ちなみに今出ているNumberでも、歴代の通訳の人から「これだけ書くなんてすごいねー」と。)
子供がこんなになりました、みたいなそういうところから、サッカーのことはとても具体的に、特に議論が白熱してるんだろうなという状況においてはかなり細かく書かれています。


サッカーの戦術の話とかになるとあんまりわかんないんですが(未だにシステムの話とかわかるようでわからん)、ただしザックさんの言いたかったことや伝えたかったこと、熱意が半端無く、アツい。
いかに選手を気にかけていたのか、一人ひとりを大切にしていたのかっていうのが伝わる。

もっとも、結果がでなければ評価されないのは当たり前。それがプロの世界。
ザックさんとは対照的に、例えば選手をいちいち気にかけたりなんかしねーよ!って監督でも、そういう方針を(意図的に)やって結果が出ればまあいいわけで・・・

といいながらも、やはりザックさん、指導者の鑑やで・・・!

自分がいざ、チーム?とか何かを率いるようになったら、こういう人になりたいなと思うし、彼の持っている言葉がすごいね。
以前Numberで言葉の力、みたいな特集があって(その時表紙はザックさんだった)、その時も「監督ってすごいなあ」とか思っていたけれど、それはあくまで4年間のザックジャパンの一瞬を切り取ったに過ぎず。

この本には4年分。
文化が違い、言葉だって違う中、日本人の事を理解しようと努めた監督の姿に胸打たれます。

そうそう、それこそ、その文化の違いを理解しようとする中で、「こういうところが違う」みたいなのがパラパラと 書いてあったのも面白かったです。
矢野さんも、日本人ですが結構若くしてイタリアに渡ったので、「こういうところが日本人とイタリア人と違う」っていうのを冷静に書かれていたりして。

比較文化論ていうんですか? そういう観点からもなかなか面白かったりする。
そしてどれほどザックさんが日本を愛してくれたのかも伝わります・・・!


報道ではわからない、チームの内部はこの時こうなっていたのだ、とか、しきりにいろんな選手が言っていた「自分たちのサッカー」ほにゃらら、についても、ああなるほどね、だから言ってたのか。なんてことがちょっとわかったりします。
それでも先日ラジオで「(今年の流行語について)"オレたちのサッカーが"、って勝負なんだからそんな出来る事の方が少ないじゃん!」てツッコまれてて笑ってしまいましたが・・・w

なんだろうね、俺達の流儀的なそういうニュアンスだったて言えばいいのかなあ・・・



(言ってしまえば)内輪の事をこうして「バラすこと」に対し、いろいろと意見はあるのかもしれない。
お涙チョーダイみたいな、こういう形に落としこむことで、ある意味「消費」しやすくしているわけだし。何かをひとつ言えばまたそれは違う方向に捉えられかねない。

でも、私はこんなに濃かった、濃密な時間をこうして出版という形で共有してもらえて、とても嬉しい、というか。
とても興味深く、拝読しました。出会えて良かったな。



やや〜、しかし、プロとはいえ。
ザックさんの選手たちへの気のかけ方もそうだけど、矢野さんの献身っぷりが半端ない。
日本代表チームは、才能あふれる選手たちと、素晴らしいスタッフに恵まれたのですね。
それだけに、やっぱり結果が出ないのは悔やまれますね〜(って半年前の話をまだ言う。)

最後に、私が選ぶ「ザック、男前!」な部分をどうぞ。


勝っている時、結果が出てる時はその喜びに浸るべきだ。でも勝っている時に調子に乗っても、しゃべりすぎてもいけない。
逆に負けている時、結果がついてこない時は、勝っている時と同じくしゃべりすぎてはいけない。
でも自信は持ち続ける。
大事なのは、結果を出すために自分が最善を尽くしているかということ。全力で仕事に向かえているなら、慌てなくていいし、後ろめたさも感じなくていい。全力でやってるなら、大丈夫。


ザックさん、ありがとう。

2014年12月2日火曜日

おさらい会。

先日のレッスンでのこと。

「あれー、なんか今日曲に入っていけないな・・・」と思ってふわっとしたまま終わってしまってちょっとヘコみました。

どうも、大根役者気取りのKです。
「役に入っていけなくて・・・」的な?あ、からかってんじゃなくてw


現代曲なんかだと、「なんでこの次の音がコレなんだよ」みたいなのとか「このフレーズ意味不明・・・ていうかこれってフレーズっていうのか?」みたいなのもしばしばあるんですけど、この時やっていたのが(そして今日もやったのが)フランクのヴァイオリン・ソナタ。
もうミラコー叙情的。ジョジョじゃない。じょ・じょ・う・て・k(ry

吹くだけで超ドラマチック。景色とか感情とか透けて見える見える。
この曲は風景っていうよりは感情かなあ。


んで、今日おさらい会だったんです。
おさらい会というのは、発表会みたいなもので、試験前のおさらい会は予行練習みたいな意味があるし、今回は特に本番前とかではありませんでしたが、後期やってきた曲を発表、ってなところです。

そして私は先に挙げたフランクのヴァイオリン・ソナタより、4楽章を。
どの楽章も良いのですが、ひとつ一つが長いのでどれか一つを選ばざるを得なく・・・

4楽章だと、3楽章までやってきたことのハイライト的なところもあるので、まあ美味しいところ取りですね。笑


今回の課題として

  • 姿勢(メンタルもそうだけどフィジカル的な。)
  • フレーズの終わり方、ブレス前の音の処理

だったかな。

姿勢は、実は先日「なんか姿勢悪くない?」と言われて。
それは吹いてる時じゃなくて、日頃から・・・。汗
歩いてる時とかっていう何気ないところから、吹いてる時もそういえば最近違和感あったかも、と思ってちょっと気をつけています。

それ(姿勢)によって、やっぱ出てくる音とかブレスの仕方とか、結構大きく関わってくるので侮れない。
実際、姿勢が悪いと言われるまで気が付かなかったけど、もしかしたら最近フラジオが当たりづらい(から、無理やり当てに行く)のは、姿勢も関連していたのかもしれないなと。
ま、まだわからないので、これから復習してみます:)

フレーズの終わりとかについては、
ブレス(息継ぎ)の関係もあって、その息継ぎ直前の音が雑になったりするんですね。
(クロールとかで、かきおわる前に「あーもう速く息!!息!!」ってあっぷあっぷになってる状況を思い出して頂けるとよりリアルに伝わるでしょう。)

でも弦楽器はそういう現象はないわけで。
ていうか実際聞いてても、そういうあっぷあっぷな状態って綺麗じゃないわけですw


じゃあ何かにつけて収めればいいのか(言い切ればいいのか)というと、そういうわけでもなく、ブレスはするけど、「〜なんです"が"、」の「が」みたいに、次に続く場合もあるわけで。
そうなると、句読点を打つ=言い切って収める、が必ずしも正解じゃないパターンだってあるわけです。

そこをきちんを見極めて、そしてその「が」の言い方が汚くならないように、エトセトラえとせとら。
そんなことを考えつつやってみました。


姿勢は、動画を撮ったのでこれから確認するとして、フレーズの処理についてはいくつかもっとやれることあったかなーがありつつも、それでも出来た事もあったから、手応えは全体的にはあったかな。
勿論、あとで復習してみたら全然ダメかもしれないけれど、吹いてる時の感覚としてはそこまで悪くなかったなと。

何が良かったんだろう?

  • 最近よくやっていた直前にすごく練習するのをやめてみた(気になるところだけちょっとチェック)
  • その代わりに音源(チェロの。)を聞いてみた
  • ふわっと入るのを防いだ

こんなところかなあ。

そう、最近、レッスンの直前に無碍に練習しまくってみたりとか。
勿論準備不足だと感じているから、「やばいな」「練習不足のままレッスン行っても意味が無い」「練習しないと」と思ってやるのだけれど、実際のところあまりそれが意味を成さないことの方が多いんじゃないか、と。
多分疲れちゃうんだろうなあ。
そして機械的になってしまう気がする。そうすると、特にこういうフランクみたいな曲はダメな気がする。

音源を聞くのは、それでイメージを固めていくんだと思います。
そこで自分ならこうやるな、とか、これやってみようかなと思って今日突然試したこともあるw(勿論、練習の段階で試したほうが良いなんて言うのは言うまでもなく。)
そうやって気持ちを盛り上げることで、一番最初にいった「入っていく」っていうのをやるんだろうなあ。

ふわっと、ていうのは、なんか気が付いたら終わってました、みたいなやつ。
緊張するのがあたかも悪いことのように語られたりしますが(アガるとは別です。)、緊張自体は悪くない。むしろ、緊張感なくただ終わるほうが良くない。
意図的に緊張感を作ること。
今日それが出来たか?と言われるとちょっと怪しいけど、ただしふわっとして終わることはなかった。だからそれは良かったなと。


じゃあ次なる、新たな改善点は?

  • 曲の入り方
  • アンブシュア(浅いのでは?)
  • メガネはダメ


曲の入り方、ていうのは、それこそ今日やったのは4楽章。
本来なら、3楽章までの流れがあって(3楽章は苦悩とかそういう感情があるように思う)、4楽章でそれが開放される。
気持ちの緩急どちらかと言えば、緩いほう。
でもちょっと固かったな、今日。 直前にあまり吹いてなかったから、探りながらいってしまった。
しかし、どの本番でも満足に吹いてから挑めるわけではないから、どういう状況でもちゃんと出したい音が出来るようにしておきたいものです。

アンブシュア(マウスピースのくわえ方)は、ちょっと浅いのかもしれないよ?と。
それもやはり姿勢に関連してるかもしれないし、そうじゃないかもしれない。要確認。

最後のメガネ。
最近ものもらいを発症してしまい、ここに来て要約治りかけてはいるものの、明日の本番にはコンタクトで出たいから今日はメガネで、と思ってメガネだったんです。
しかも今のトレンドはフレームが大きい物なので(で、私もそういうのを持ってる)、そうすると簡単にフレームアウトしない。

がしかし。
メガネがねー、ズリ落ちてくるんですよ。

で、休符の度にあげてるんじゃキリがないし、カッコ悪い。
ていうか結局大きなフレームのメガネ使ってるはずなのにフレームアウトしたりしなかったり。すごくめんどくさいし集中出来ないし。。。

てことで、途中で外したんですけど、まあそれ途中でやるなよ、っていうw
(ホントはダメ―。だってお客さん側は集中切れるし。確実に。)
途中でやっていいのは高橋尚子だけでしょ・・・w

とりあえず、今日の一番の教訓はこのメガネの部分です。。
せめてメガネ屋さん行って直してもらお・・・



この曲はオリジナルはサックス用ではないので、今回やってみて他の楽器から音楽の表現の仕方を勉強してみてやっぱ面白かったし、いや〜いい曲〜〜。
そしてピアノとやってこそ完成するわけで。ピアニストの先生に感謝です。

・・・とはいえこの曲ばっかりやってるわけにもいかないので(汗)、今回ここで得たこと、課題として出て来たことを向き合って消化していきたいと思います。


以上、メガネは投げてないよ。Kでした。