2013年4月25日木曜日

社会彫刻/伊勢谷友介 (Only Japanese)

先日読んだ本。
ちょっと、考えさせられるような本が読みたくて、いろいろ読んでは考えたりもしたけど、これが一番いろいろ思うことがたくさんあったように思う。



伊勢谷友介/社会彫刻

社会彫刻、というのは、ここから取ってきたみたいです。
ドイツの芸術家、ヨーゼフ・ボイスが「すべての人が芸術家である」という考えだそうで、彼の考え方や活動の仕方なんかが、これに近いんじゃないの?と指摘(コメント?)された事があるとかないとか。





彼のクリエイター仲間(※彼は東京芸大の美術卒業なのです)と、
社会が直面している課題と向き合い、新しいアイディアで解決していこうという理念の元、結成した会社「リバースプロジェクト」の話が中心です。
そもそも彼が何故そういう会社を設立するに至ったか、という話なんかもあったりして。

あまり、俳優としてうんぬんという話はないかなあ。
俺はこういう大学生でした〜とかそういうのもあるわけではなく。

主に、先に言ったとおり。
そのリバースプロジェクトの実際やってきた歩みだとか、彼らの考え方、そして設立者の伊勢谷さんの哲学に触れる、とまあそんなところでしょうか。

あまり、芸能人(俳優)ではこういうところまで考えを、しかも若いうちから言う人って少ないように思います。
まず、バックグラウンドも特殊だし、俳優業や監督業がメインじゃないから比べてもいけないんでしょうがw


そして冒頭で述べたとおり、その彼らの哲学には、とても考えられた跡がある。
クリエイターさんたちの何が面白いってその考え方が面白いんだけど(だからなのか、そういう人たちの本読むのが好きなんですよ。)、ただ面白いだけじゃなくて。


本そのものには詳しくは触れませんので、皆さんもし興味あれば読んでみて下さい。
大事なのは、その後自分の考えに触れる、あるいは他の人と意見を交換することかもしれません。



どうやってアクションを起こすのか?

彼らもやはり震災後、何が出来るのか?を考え、動いてたそうです。(Twitterなんかで見てる方はご存知かもしれません。)
その考えについては本を読んで頂くとして・・・


私自身、何か出来ないかと悶々として、ーその悶々としていた跡が過去Blogを見ると
それはよぉ〜〜〜〜く書かれています。

なんかすんごい面倒くさい持論をぶああああっと書いてる日もあったなあ。
(そういう日があってもいいと思うけど。なんか必死さというか、何か、その時の勢いがあります。。)


自分は、実際何をやったんだろうって思うと、まずその地震があった年に行ったDuo recitalの売上すべてを寄付、それから昨年夏に実際に被災地を訪れ、訪問演奏をしてきました。


お金そのものの額としては、間違いなくリサイタルの方が多いです。
が、実際に自分が何か出来たなと思うのは、やはり被災地に自分が行った時の方でしょう。



私の、その書きなぐった感じのブログには
「音楽で社会貢献出来る人間になります」とあって。

未だによく考える。社会貢献、それも音楽で、って、なんだろう。


そして、あの頃(震災起こった当時)から、私は何を考えて、いくつ行動出来たかな。
ーいや、読んでいたら、私はこんな気持ちに襲われた。

その時の方が衝動的とはいえ、もっとたくさん考えていたのではないか。


そりゃ、四六時中そればっかり考えてるわけにはいきません。
ただ、なんだろうなあ・・・
あの時は偉そうに自分も新しいアイディアを!解決策を!ぬおおおとか言ってたけど ーそしてそれをすぐに実行出来るものばかりではないけれどー、 じゃあ実現のために何かやれたのか、何か考えてたのか、
あるいは実現したいアイディアや、震災から時間が経った今の自分の頭のなかと、世の中とをちゃんと見ていたのか・・・etc.

悪い意味じゃありませんが、ちょっとこう、鉛を飲んだような気持ちになって。



別に、震災復興の為、だけじゃなくていいと思うんです。
他にも、身近にもっと社会が直面している問題ってあると思うんです。

それこそ音楽でいくと、音楽産業の衰退、クラシック音楽みんな聞いてくれないよぉ・・シクシク・・・しかり。
(社会の、とまでいかないかもしれないけど、それでもオーケストラなどの文化事業が衰退の一途を辿っているよぉ・・・シクシクは社会問題と言っていいんじゃないでしょうか)


その為の解決のアイディアって何だろう。
いろいろあると思うんですよ。

でもそのアイディアが自分の中にも少ないし、そもそもその問題について誰かと意見をぶつけた事がない。


まず、わたしの中の、問題。


いつまでも勇気がないとか時間がお金がないとか言ってる場合じゃありません。
時間とお金はアイディアの元に集まるー かもしれません。
少なくとも、やってみないとわからない。



以下、抜粋。


自分の人生を逆算してみて、最も精力的に活動できる時間を55歳までとすると、社会に出てからだいたい30年から35年しかない。
(中略)

その時間を、どう使いますか?

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