2014年10月29日水曜日

OKライン、どこ?

最近読んだ本から。



この人の名前はだいぶ前に錦織圭選手が自身のブログで書いていて、「なるほどなー」と思っていたら、本屋で出会いましてね。
(そのブログのくだりは別に本の紹介ではなかった。)

最近あまりこの手の本、というかメンタルトレーニングうんぬんは大分お腹いっぱい感があったので読んでなかったんですけど、これはちょっと違うかも。
なんていうか無碍にポジティヴぅに持ってってないとか。

そしてメンタルが強いとか弱いとかいうけれど、弱くてもそのままで勝てるのです。
むしろ、そのまま「だから」勝てるんです!というような趣旨。

その秘訣?はズバリ「自分でOKラインを設定する」「自分にOK☆をあげること」。
もしかしたら自分に甘くない?って思っちゃうかもしれないけれど、それこそが大事だったりするのです。


ネタバレも含みますが、あくまで気になったところを適当にピックアップしてみよう。

「その目標は高すぎないか?」

例えば、私でいくと・・・

毎朝5時に起きる!!!早朝走る!!!

↑これを例に考えていったとして・・・ 実際、私にとってはメチャクチャハードルが高いんです。
だって最近8時半に起きるのがやっとだもの。・゚・(ノД`)・゚・。


でもこの目標を落とせず、ずっとこれを掲げ、でも実行出来ずの繰り返しで・・・

これを、著者である森川さんは
「出来なくても傷つかないように」という事故防衛の意識からくるもの
と。
じゃあそれこそダイエット!!10キロ痩せる!!と言ってもなかなか簡単にはオチない。でもその数字をもっと簡単にしないのは、「(簡単にした時に)実行出来なかったら怖い」という思いから、ってことですかね。

美しい目標(という表現をしてます)を立てることばかりに囚われていませんか?と。
別に目標は自分の為のものであって、自分が知っていればいいのだから。
どんなに低くても、周りからみたらしょーもないかもしれないものだったとしても、そもそも周りに知らせなかったらいいんだし。
それを思うと、最近の「宣言すれば目標は達成できる!!!」みたいなのは、フィットしない人はやめた方がいいですね。
合わない人は、こっそり自分で目標立てて、こっそりやってみることを勧めます、とこの本を読んで確信。


「うまくいったのは全て周りのおかげや運」だと思っていませんか

これねー!!いるんですよ。
悪いことじゃない、と思うじゃないですか。
でもこれね、「インポスター症候群」と呼ばれる症状じゃないかという指摘。

あとは自分が過程に満足していないから、本当の実力も結果も認められない、というもの。
ただし、その過程だってひとつ(あるいは複数)の結果を出すためのものであって、いくらラッキーであったとしても結果が出たなら「(*ノω・*)テヘ」とか「( ・´ー・`)どや」て言ってOKしてあげればいいのです。
むしろそうしないと、せっかくの出来たことも受け入れられなくなる。

失敗した事実と向き合うのも大事だけど、成功したという事実と向き合うのも大事という話です。


こういう、そのインポスター症候群にかかる?人というのは女性管理職に多いんだそうな。
そして私の主観ですけど、真面目な音大生にも多い。

一瞬、私もそれの波に飲まれそうになりましたが、いや〜違うな、となりました。
なんか・・・ 無駄なほどに頑張ることで、自分自身を満足させてないか?と。

浅田真央選手へのタラソワコーチの指導の仕方とか見ると、タラソワさんは練習しすぎなところに対して強い警戒心を持っていたんだとかそうじゃないんだとか。
練習で満足感を与えず、結果に対して責任を持たせる。という意図のようです。

そういえば似たような話を、海外に(音楽で)留学された方々から聞いたような・・・

「先生からコレ以上練習するな!て言われたー」

みたいな話。
多分それは、そういうことなのかもしれません。


ダイエットする!!走る!!部屋の掃除毎日する!!みたいに目標立てては挫折しちゃう人や、私そんなに頑張ってない・・・と言いながら長時間頑張っちゃってる人とか、おすすめです。

ていうかとりあえず音大・体育大の図書館に1冊以上あればいいんじゃないかな。ふふw
無碍にポジティヴポジティヴ言うより現実的だし。


横峯さくら選手をスランプから救った、というのも納得出来る気がします。

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